将来なくなる仕事より、生まれてくる仕事の方が圧倒的に楽しいという話。

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世界の技術の発展を調査し、人間の未来のあり方について予測し、考えることを目的の一つとしている、World Economic Forum というスイスのNPOがあります。

彼らは、この記事を書いている2017年現在の時点で、第4次産業革命がすでに始まっているとしています。

今回の産業革命は、人間の働き方や仕事の定義すら変化すると予測されるほど大きなものです。当然、今就いている仕事を今のまま続けることが難しい世の中になります。

「機械に仕事を奪われる」と不安を声にする人もいますが、ワタシは「なんでわざわざそんなネガティブな見方をする必要があるんだろう。悲劇のヒーロー・ヒロイン気取りか」と思います。

近い将来、技術の発展が、ワタシたちがより人間らしい豊かな生活を送れるような仕事に就く手助けをしてくれます。人間から奪われる仕事以上に、これまで考え付きもしなかったやり甲斐のある仕事が、とてつもない数と勢いで増えます。

でもその恩恵を受けるには、ある条件が存在します。ただ漫然と生きているだけでは、言ってしまえばお望み通りに機械に仕事を奪われ、生活することすら困難になるでしょう。

この記事では、ワタシたちの社会がどのように変化するのか、そしてその新しい社会で豊かに暮らす方法についてお話しします。

1. 日に日に減少している職種

まず、「将来、多くの仕事がなくなる」のが事実であることと、その傾向がすでに現実に起こっていることを実感できるように、いつも世界の社会的トレンドの出発点であるアメリカのデータを借りてきました。

これを見ることによって、なくなる職種の共通点が見えてきます。

減少傾向にあるアメリカの職種トップ10 – 2017年から2022年までに何%仕事が減るの?

引用元: Bureau of Labor Statistics, U.S. Department of Labor, Occupational Outlook Handbook, 2016-17 Edition. https://www.bls.gov/ooh/home.htm?view_full (2017 5月アクセス)

第10位: 客室乗務員

7%減 = 5900人分の仕事がなくなる見込み

客室乗務員のお姉さんが消えるというとてつもない一大事です。・・・飛行機そんなに乗らないけど。

仕事がなくなる前段階として、すでに客室乗務員の高齢化が始まっています。ワタシが最後に飛行機に乗った時は、一言で表すと「ごっつぁんです」という感じのおばちゃん乗務員が横幅を利かせていました。

技術の発展が理由というより、労働組合が強い業界なため、人員削減をしようとしても難しいのです。よって、各航空会社は新たに客室乗務員をそもそもあまり雇わない方針です。

おっさんおばさんの客室乗務員を退職するまでは雇用し続け、その間に客室乗務員型ロボットが開発されるのを待つ感じでしょうか。

第9位: 発電所作業員

8%減 = 4856人分の仕事がなくなる見込み

謎の施設、発電所。インフラになっている電気、水道、ガスなどはワタシたちにとってなくてはならないものですが、作業員はそうでもないようです。

技術の進歩とエネルギーの効率化によりそんなに作業員が必要なくなっています。

発電状況をコントロール室から監視・管理するといったことを人間がする必要がなくなってきているようです。

第8位: 生花デザイナー

8%減 = 4992人分の仕事がなくなる見込み

花の名前をいくつ言えますか?たんぽぽ、あじさい、チューリップ・・・さくら・・・・・・ワタシは4つです。

生花デザイナーは、花に関する知識や芸術的感性によって、場面や用途毎に適切な花を選んだりフラワーアレンジメントをしたりという、機械が苦手なはずのクリエイティブなタイプのお仕事です。

仕事の減少には、技術の発展が間接的に影響していると考えられます。お誕生日や母の日など、これまでならお花を贈るような場面で、贈り物に選べるモノが多様になっているのではないでしょうか。

お花は決して安くはないので、同じ金額でもっと実用的なものを買ったり、SNSでいい感じの写真にメッセージを添えたりするだけでも十分に贈り物になりますしね。

第7位: 伐採作業員

9%減 = 3951人分の仕事がなくなる見込み

木の名前をいくつ言えますか?スギ、松、大きなクリの木の下で・・・・・・ワタシは3つです。世の中の木々はほぼ、この〜木何の木です。

アメリカ政府が有限な天然資源を守るために伐採を制限しているため、伐採量は減少。それに応じて、作業員はそんなに必要なくなってきています。

第6位: 宝石職人

10%減 = 3270人分の仕事がなくなる見込み

宝石なんて一度たりとも買ったことはおろか、興味を持ったことすらないわー・・・

街の宝石屋さんは日本でもあまり見かけませんが、アメリカで売られる宝石の加工はどんどんアメリカ国外に拠点が移っています。

業界トップの職人が持つ高い技術に匹敵する実力をつけるのは至難の技であるため、新規に宝石職人になって成功するにはコンピューターによる宝石デザインのノウハウが必須です。

第5位: 旅行代理店の職員

12%減 = 8796人分の仕事がなくなる見込み

ホテルも飛行機も自分で予約しちゃうわー・・・

日本ではまだまだ、海外旅行の航空券からホテルの予約や移動手段の手配などを一人でできる人は少ないようですが、アメリカでは旅行代理店にお願いするという発想すら持たない人がガンガン増えています。

旅行の手配を楽々できるアプリがあったり、海外の観光スポットの情報なんかインターネットで簡単に手に入ります。なぜ日本の人がまだ旅行代理店に依存しがちなのかというと、単純に言語の問題です。

インターネット上の情報の内、日本語のものはおよそ4%しかありません。一方、英語で用意されている情報はインターネットの55%以上です。

英語がわかり、インターネットを普通に使えれば、旅行を手配するのにプロの助けは全く必要ありません。

第4位: ニュースキャスター・リポーター

13%減 = 7488人分の仕事がなくなる見込み

テレビ自体ほとんど見ないわー・・・

テレビやラジオにCMを出す企業が減ったり、規模が縮小したりしているため、テレビでニュースを伝える仕事の需要が減っています。だってニュースはインターネットやアプリで見る人が増えていますからね。

テレビで見るニュースの多くはインターネット上ですでに掲載されているものの焼き増しですよね。しかもニュースサイトやアプリのように、自分が興味のないニュースをサクサク飛ばせません。

テレビやラジオニュースが今後ビジネスとして伸びることは考えにくいですね。

第3位: 農場経営者

19%減 = 176814人分の仕事がなくなる見込み

ここから、えげつない数の仕事がなくなる職種になります。

農作業の機械化と自動化が進み、さらに土地・機械・種・農薬の値段が上がり続けています。

そんな状況なので、広大な農地を少人数で回せるような、資金が豊富でITを取り入れるような農家や企業しか残らないでしょう。

第2位: 半導体製造加工業者

21%減 = 4473人分の仕事がなくなる見込み

半導体はあらゆる電子機器に入ってて必要不可欠ですけど、その分、効率化が急ピッチで進んでいるんでしょうね。

2022年までに、業界の1/5の仕事がなくなります。

半導体の製造工程を管理する技術的な仕事ですが、人間より精度の高いロボットによる自動化が進むと予測されています。

その分、人員があまり必要でなくなります。

第1位: 郵便業者

28%減 = 137648人分の仕事がなくなる見込み

2022年までに、アメリカ国内では、この業界の1/4以上の仕事がなくなります。

年賀状という文化がある日本でさえも、時代の流れには逆らえていません。実際に、2003年のピーク時44億枚の年賀ハガキが出回った時に比べて、2017年は31億枚足らずでした。30%減っています。

理由は誰にでもわかると思います。「メールでいいじゃん」を通り越して、「LINEでいいじゃん」の時代です。メールすらめんどくさいのに郵便て・・・・




2. 減少する職種トップ10から読み取れる傾向

これらの職種が減少している原因をまとめてみました。

“仕事がなくなる主な原因”

以下のいずれか、もしくは複数が原因で、従来の仕事がどんどんなくなっています。

  • 職種によっては、ずっと同じ仕事にしがみつく人がいるため、会社は正社員として新たに人を雇いたくない(特にサービス業)
  • 人間は間違える生き物なので、機械が代行できる単純な仕事は機械に任せて、ヒューマンエラーを減らした方が合理的(特に製造業)
  • 技術の進歩や国際化によって、これまで専門知識を持った人の助けが必要だったことが個人で全部できるようになってきた(特にエージェント系職業)
  • 製造コスト削減のため、製造の一部または全てを賃金の安い発展途上国で行う、もしくはITを駆使して少人数でも製造可能なものが増えている

どの職種も完全になくなるのはまだ先の話ですが、業界や地域トップの実力から遠い労働者から徐々に仕事がなくなっていきそうです。逆に言うと、高い技術力や能力を持った人はまだまだ現役で行けそうですね。

さて、原因はいろいろあるものの、こうした仕事の減少傾向から、一つの教訓を得ることができます。

次の教訓を活かせば、仕事を失う心配を一生しなくても良くなり、もっとやり甲斐のある新しい仕事が増えるという前向きなことに目を向けることができるはずです。

価値創造の上流に近い人ほど、時代の変化にネガティブに影響されにくく、下流に近い人ほど、時代の変化に取り残される可能性が高くなる。

トップ10の仕事の多くは、価値創造の上流に位置しない仕事なのです。だから、急激なペースで減っているのです。

では、価値創造とはなんなのでしょう?その上流とはどういうことなのでしょう?

2-1. 価値創造とは?

価値創造と言うと大げさに聞こえますが、ざっくり言うと、人間社会に新しいモノや考えを生み出すことです。

価値創造は職種を問わずできることです。いくつか例を挙げます:

“価値創造の例”

  • ベンチャー企業が世界中の人が使う便利なアプリを作り出す
  • 会社の人事の担当者が、残業をたくさんすることが仕事ができる証明でないことを社員がちゃんと理解するように働きかける
  • ゴミ収集業者の人がより効率的な収集ルートを考え出す
  • 警察官が道路のど真ん中でカッコよく踊りながら交通整理を行う
  • アルバイトのファストフード店員が、毎朝満面の笑顔と明るい声で立ち寄る客に「いってらっしゃい」と言う

価値創造とは、マニュアルに書いてあったり人に言われたりしたことに留まらずに、より良い手段を見つけて実行したり、独自の何かを編み出したりすることを言います。

そういった価値を創造する人間は、他の労働者やロボットに置き換えることができない、文字通り「かけがえのない存在」です。

2-2. 価値創造の流れ

あらゆる仕事で価値を創造できますが、価値を川に例えると、源泉、上流、下流と、最下流というものが存在します。

源泉には、価値あるモノを「作る人」と「広める人」がいます。上流にはモノを「良くする人」がいます。下流にはモノにさらに価値を「足す人」がいます。そして最下流には、価値あるモノが自分の手に届くのをただ「待つ人」がいます。

2-2-1. 価値創造の源泉

川の源泉には、それまで世の中になかったものを形にする人々と、その価値を世間に伝える人々がいます。いわゆる、パイオニア(先駆者)です。

わかりやすく言うと、全く新しい技術の開発者と、その有用性を宣伝するマーケッターの役割を担う人たちが、パイオニアです。

もーっとわかりやすく言うと、「作る人」と「広める人」のことです。

歴史上名を残すのはほとんどの場合「作る人」の方ですが、「広める人」がいなければどんなに素晴らしいものであっても誰の目にも触れることがないのです。

「作る人」と「広める人」の両方の存在がはっきりしている価値創造の一番わかりやすい成功例は、キリスト教です。宗教です。

キリスト教の場合:
作る人 = キリスト
広める人 = 弟子たち

キリストの言葉や生き様を、彼の死後、弟子たちが「新約聖書」という形で世に広めたそうです。キリストが新しい考え方の開発者で、弟子たちはマーケッターだったと考えられます。

 

現代では、起業家などが、アイディアを元に、人にとって価値あるモノや考え方を生み出します。でも人間は通常、自分たちの想像の範囲外のものを怖がったり、目を背けたりして、慣れ親しんだものからは簡単に乗り換えようとしません。

新しい価値あるモノや考え方を広めるには、これもまたアイディアが必要です。作ったモノの価値を理解していない人に対して、わかるように価値を伝えるのはなかなか難しいものです。

このブログでは、女性読者の方に男性心理をなんとか理解していただきたく日々試行錯誤していますが、そういったテーマの記事を読んだ結果、女性読者が「やっぱり男子の考えていることはわからない」と思ったとしたら、その記事は無価値です。逆に「なんだ、男性って単純・・・・」とご理解いただけたとしたら、その記事には一定の価値があると考えられます。

いいものを作ること自体にも、その価値を伝えることにも、工夫が必要です。工夫によって人の生き方や考え方が良い方向に変化するのなら、そこにもまた、価値があります。

(なお、人の役に立つ発見や発明をするような人はたいてい頭がずば抜けて良いので、自ら「作る人」と「広める人」の両方になる場合があります。)

2-2-2. 価値創造の上流

「作る人」と「広める人」によって新たなモノや考え方という価値が生まれ、それが川のように世の中に流れ始めました。

今度は、新しい川が流れ始めたことをいち早く察知した人々が川幅を広くしたり、川を枝分かれさせて別の方向にも流れを作ろうとします。「良くする人」が価値を付加します。

これが、具体的に何を意味するのかわかる例をいくつか挙げます。

“「良くする人」が行うさらなる価値創造の例”

  • 映画配給会社が欧米でヒットした映画やドラマを他の言語に翻訳し、他国で配信する。
  • 技術者が吸引力の強い掃除機を消音にしたり、小型化したりする。
  • 通学型の英会話学校の料金がべらぼうに高かったところにオンライン英会話が登場し、誰でも受講できる価格で英語が学べるようになる。
  • お気に入りのブランドの商品をホームページで買い物するのが若干面倒臭かったところに、ブランド専用アプリが開発されて便利になる。

大ヒットドラマそのもの、強力な掃除機そのもの、英会話学校というサービスそのもの、デザインが優れたブランドそのものなどに比べると小さな変化ですが、他言語翻訳、消音化、小型化、安価化、利便性アップも、全て元のモノの価値を高めていますね。

このように価値創造の上流では、一からモノを作るのとはまた違った、2次創作的な工夫が凝らされます。

さらに、こういった2次創作を世に広める役割もここで生まれます。




2-2-3. 価値創造の下流

新しい価値が源泉から生まれ、上流でさらに価値が足され、今度は、下流で多くの人にその価値が提供されていきます。

そこでも、ちょっとした工夫が加わることでまた少し価値が上乗せされます。・・・逆に言うと、工夫しないでそのまま提供しようとすると、全く相手にされません。

たとえば、たいして美味しくないカレーを振舞っているレストランがあるとしたら、わざわざそこに行きますか?美味しいカレー屋は、都会ならたくさんあるし、どこが美味しいかなんてネットでペロッと調べればすぐにわかります。

でももし、そのたいして美味しくないカレーをメイドさんの格好をした美人が笑顔で席まで持ってきてくれるとしたら?執事姿のイケメンが席まで持ってきてくれるとしたら?味は普通でも足を運ぶ人は出てきますよね。

何百年か前にカレーを発明した誰かさんがこの世に生み出した多大なる価値とは程遠いものの、メイドカフェや執事喫茶は、一定のお客さんを喜ばせるだけの価値を確かに作り出しています。価値創造の下流では、上流から流れてきた価値あるモノに、こういったちょっとした価値をさらに「足す人」がいます。

2-2-4. 価値創造の最下流

近所の土地で工事が始まりました。「何ができるのかなー?」とワクワクしますよね。コンビニかなぁ?ケーキ屋さんかなぁ?おしゃれなカフェかなぁ?美容院でした。

近所にできるとがっかりする商業施設の個人的ランキングのトップツーが美容院と歯医者です。「もういらない&どうせすぐ潰れるんだろ」感を猛烈に感じてしまいます。

近所の住人はすでに行きつけのところがあるのに、これといって真新しい特徴のない美容院・歯医者は、その地域に全く価値を提供しません。「それ、もうあるし」と思われてしまうようなものは、残念ながら無くても困らないのです。

価値創造の最下流では、もはや新たな価値は創造されていないのです。普通の美容院や歯医者はもう増えるどころか減ってほしいと思われています。そういった仕事をするということは、なんらかの理由で仕事がなくなるのを待つという、大変危険な行為です。

スーパーのレジ打ちの仕事をしている人がいるとしましょう。もし、愛想もなければ機転も利かせられないような接客ばかりしているのだとしたら、その人はセルフレジという機械に置き換えられたほうが世の中のためになります。

教科書通りの授業しかできない高校教師に習うくらいなら、ゲーム感覚で教えてくれるA.I.に習ったり、iPadなどの端末を使って学習したほうが子供達のためです。

社会が意地悪しているとかそういうことではなく、仕事に価値を付加できない人は本当に不必要なのです。仕事を機械が代行できるようになった段階で、確実にお役御免になります。価値創造の最下流にいるのは、こういった「待つ人」です。

2-3. 価値創造の源泉に近ければ近い人ほど、未来は明るい

価値創造の最下流のことを話していると暗い気持ちになってしまいますが、言い換えれば、最下流にさえいなければ仕事がなくなることはない、ということです。

逆に、源泉に近い人ほど楽しくて仕方のない世の中に変わりつつあります。

その理由は、2017年現在、「第4次産業革命」と一部で呼ばれる、大きな変化が起こっているからです。この革命の先には、あらゆる人が人間らしく、豊かに生きられるようになる、という結果が見込まれています。

今まで「仕事」とは思わなかった「楽しいこと」で生計を立てることができるようになかもしれない、非常に希望に満ち溢れた革命なのです。

3. 第4次産業革命で何が変わるの?

人間が生産活動に使うエネルギーや原動力を新しいものに切り替えて、生産の規模や方法がガラリと変わるタイミングを「産業革命」とする考え方があります。

これまでの産業革命をちょっとおさらいしてみましょう。

“これまでの産業革命”

  • 第1次: 水や蒸気を原動力に生産を機械化。
  • 第2次: 電気を原動力に大量生産が可能に。
  • 第3次: 電子機器、ITを駆使して生産を自動化。原子力もスタート。

今回の第4次産業革命で何がガラリと変わっているのかと言うと、変化のスピードと規模そのものが変わっています

3-1. 第4次産業革命はハンパない革命

現代では、数年前まで企業などの組織が数名、数十名体制で行なっていた写真加工、音楽制作、ソフト開発、ロボット開発、バイオテクノロジー実験などのあらゆることがスマホや自宅パソコン、アマゾンで取り寄せた機材などを使って、個人レベルでできてしまいます。

少し前まで「イノベーション = 企業の数 x アイディア」だったのに対し、今は「イノベーション = 個人の数 x アイディア」という、従来とは比べものにならない程の速度と規模で新しいモノやサービスが生まれています。

インターネットとスマホの普及や、国・企業・個人の国際化によって世界中の人とアイディアが交わり、これまでありえなかったコラボレーションが実現し、そこから、これまでありえなかった発想が生まれています。これまでありえなかった、あらゆることが実現しています。

ここで書いても数年後には当たり前のことになってしまうと思いますが、スマホでオーダーメイドシャツを安価に作れるようになりました。自分のDNAの解析を一般の人が手の届く価格で行って、自分特有の病気のリスクを知ることができるようになりました。airbnbにより、世界のあらゆる国々に民泊という形態の宿泊施設が80万以上生まれました。

あらゆる業界でこうした急激な革新が起こっている一方で、あらゆる業界の常識が次々に破壊されています。

スマホで簡単にオーダーメイドシャツを作れるようになってしまって、百貨店に影響がないわけがありません。DNA解析で病気のリスクを知ることができてしまって、生命保険業界に影響がないわけがありません。民泊が世界中に80万件もできて、ホテル業界に影響がないわけがありません。

従来の商品やサービスでは全く太刀打ちができない怪物のような革新的なモノが現れては、数年のうちに、あっという間に世界中に広まり、社会に普通に馴染んでしまうのですから、昔からある産業はたまったものではありません。

今までは良い商品を開発したら、マーケティングの戦略を立て、広告や宣伝を通して認知度をアップして、といった一連の流れがありました。でも最近では、インターネットやSNSを通して手軽に情報を発信・受信できるため、極端に革新的な発明やアイディアに関しては、もはやマーケティングすら必要なくなってきています。

この第4次産業革命では、革新的な商品・サービスが歴史上類を見ない、高い確率で生まれるようになり、そういった革新的な商品・サービスがすさまじい破壊力を持って既存の世界の在り方を壊すという、ハンパない変化がハンパないスピードでもたらされる、という現象です。

3-2. 革命により振り落とされる人

そんな中、仕事を機械に奪われるのが怖いと感じるのはバカげています。それ、第1次産業革命でもう起こりました。そんなことを心配してるような人の仕事は、確実に奪われます。

むしろ、「乗り方を熟知しているはずの自転車に乗っているのに、下り坂でスピードが出すぎていること」を怖がるべきです。とてつもないスピードで進む自転車ですが、倒れないように、そのスピードで坂道を下っていることに慣れていくべきです。

たとえギリギリでも、自転車を制御できれば、技術の発展はワタシたちを想像もしなかった場所へ連れていってくれます。誰でも、自分のアイディアで世界に変化を与えられる世の中に連れていってくれるのです。

このハイスピード自転車に振り落とされずに、乗りこなせる人は、もちろん、価値創造の源泉に近い人です。価値を付加しない・できない人がする仕事は、機械によって代替可能だからです。

でも今現在、価値を創造できる存在になりきれていないとしたら、ワタシたちはどう生きていけば源泉に近づいていけるのでしょう?

それは、「従来の価値観」という「後ろ」を見るのではなく、「現在起こっている変化」という「前」をちゃんと見ようとすることです。

「従来の価値観」と「現在起こっている変化」の具体例を、以下に挙げます。

“従来の価値観の例”

  • MBAなどの学位、TOEICなどの資格を取ると人生有利
  • 東大などの有名大学を出れば勝ち組
  • 大企業に就職すれば人生安泰
  • 子供にお受験させ、高い学費を払って名門学校に入れれば親としての仕事をした
  • 英語の習い事は週一回通う程度のファッション
  • プログラミングはオタクっぽい理系の人が仕事にすること

それでは、こういった従来の価値観が、本当に現在の世界で成功する要因であるか確かめるために、現在起こっていることを見てみましょう。

“現在起こっている変化の例”

  • MBA、TOEIC900点などはたいした役に立たない紙切れ。企業で上を目指すなら仕事や英語は出来て当たり前で、どのようなコネクションを持っているかや、人格者であるかどうかの方がはるかに重要
  • 世界の大学ランキング39位の東大は、欧米のトップ校を志望するアジアの学生にとってはスベリ止め
  • 大手企業は世界的に、絶好調か存続危機のどちらかと、二極化
  • 学校の教科や学校の先生しかやったことのないような教員から習うことよりインターネットでタダで手に入る学びの方が圧倒的に膨大。学校では得られない学びを社会の中で自ら探しに行く人が有利
  • 英語が話せない・理解できない人は、「日本語が通じる場所」というめちゃくちゃ狭い範囲での活躍が限界。英語ができる人に比べて人生ポテンシャルがたった1/14。子供の可能性を広げてあげたいなら、英語はファッションではなく、ガチで必要
  • プログラミングができるということは機械を自分の思い通りに動かせるということ。世の中の作業の大部分を機械が担う世の中では、プログラマーは最強

産業革命は名門校や大手企業で起こっているとは限らないのです。技術の進歩やそのアイディアの多くは、個人の脳内や無名のベンチャー企業でこそ、起こっています。

輝かしい経歴や肩書きを追い求めたり、会社や政府に一生面倒を見てもらおうとしたりするのは、価値創造とは関係のない行為です。まさに従来の価値観に目を向け、現実に起こっている変化から目を背けることを意味します。

繰り返しますが、価値創造をしなければ若かろうが偉かろうが、不必要と判断されるのが今の世の中です。

3-3. 革命により振り落とされない人

先端技術に携わる多くの学者は、ワタシたちが今回の産業革命を通して、経済的な豊かさだけではなく、人としての心の豊かさを手に入れるのではないかと考えています。

ではどのような人が革命に振り落とされずに、今より豊かな人生を送れるのでしょう?それは、単純に言うと「考える」人間であると、ワタシは考えます。

これまで、機械は人間の手足の延長でした。重機は生身では持ち上げられないものを持ち上げ、コンピューターは作業時間を短縮してくれます。

そのおかげで、大昔は奴隷といった労働者が何百人も必要だった作業も、重機を動かせる人が数名と作業を監督できる人がいればOKになるなど、一つの作業を行うために必要な人数を大幅に減らすことができました。

今度は、A.I.の誕生と発展により、機械は手足だけではなく、脳の機能も補助・増長してくれるようになりました。ということは、重機を動かす人すらあまり必要なくなっていきます。

こうなってくると、以下の3種類の人にしか、既存の仕事は残されません:

  1. 機械以上の高度な技術を持つ職人
  2. 作業を監督したり計画したりできるほどのノウハウを持った専門家
  3. そもそもそういった作業が必要な事業を考え出したり、作り出す人間

まさに価値創造の下流、上流と源泉の人たちのことです。

1と2は、その技術やノウハウをAIが学習し、実用化レベルの機械が開発されるまではそのまま仕事を続けられるでしょう。もしかしたら、業界トップレベルの職人や専門家は、寿命が尽きる前に仕事を失うことはないかもしれません。

そして、新たな事業を作り続ける起業家や技術者、研究者の仕事がなくなることはないでしょう。新しい価値創造は、まさに時代が最も求めていることだからです。少なくとも、AIが新しい事業を創造できるほどの知性を手に入れるまでは。




3-4. これまでなかった新しい仕事が生まれる

企業はこれから、レジ打ちやデータ入力などの手や体を動かすだけの単純作業をさらに機械に回すようになっていくでしょう。逆に、人間にはもっと「考える仕事」を回して行くようになるでしょう。

自社にしか提供できない世界感はどんなものか。どうやったらベトナムのお客さんが楽しんだり、喜んだりできるイベントが開けるか。どうやったら南米の若者にクラシック音楽に興味を持ってもらえるか。あの病気を治すアイディアはないか。この社会問題を解決するアイディアはないか。

企業などの組織は人材に、こうしたアイディアを創出して形にすることを、より一層期待することになると思われます。

“会社はアイディア創出の場に変わっている”

Googleや楽天、Facebookなど、優秀なエンジニアを数多く雇っている会社のオフィスを見てみるとわかりますが、明らかに普通でない環境に社員たちを置いています。

天井が地上3階立てのビル相当の高さだったり、奇妙なデザインの家具が置いてあったり、卓球やボルダリングができたり、椅子やテーブルがない会議室があったりと、日常的に通うはずのオフィスが非日常的な空間に仕立て上げられています。

似た者同士の社員が普通の接し方をする場所では革新的なアイディアは生まれません。多様な国や文化出身の人たちが多様な空間で接し合って初めて、これまでになかったアイディアが生まれます。

そして今度は、そのアイディアを形にするためにプロジェクトが立ち上がります。これまでなかったものを作るプロジェクトですから、会社に今いる人材だけでは出来ないことが当然出てきます。その度に、全く違う業界から人を呼んだりして、そうしてまた組織の多様性が増します。

仕事場は就業時間中ずっと与えられた作業を行うための場所ではなく、アイディアを生み出し、形にするための空間に変わりつつあります。革新的なアイディアには、それだけの価値があるからです。

なにも企業などの組織に身を寄せて組織のためにアイディアを捻出しようとしなくてもいいのです。先ほどもお伝えした通り、第4次産業革命によって、今は個人でも多くのアイディアを形にすることができます。

人気ブロガーやYoutubeで5桁以上のファン数を持つユーチューバーなどはその先駆けで、趣味や興味のあることで生計を立てることが普通になってきています。しかも、世界でオンリーワンのアイディアをビジネスとして実現できれば、普通では考えられない収入を得ることだって可能です。

世界中の人間の一人一人が自らのアイディアで新しい仕事を作ることができるのですから、「仕事がなくなる」なんて、ナンセンスです。仕事は「社会が提供するものから選ぶ」ものから「自分で作り出す」ものになりつつあります。

人生を豊かに過ごすチャンスは、石のようにそこらへんに転がっているものではなく、そこらへんに転がっている石を磨いたり、削ったり、色を塗ったりして手に入れるものです。

少なくとも、このように考えられない人は、この先苦しむことになるでしょう。

4. 今すべきこと

最後に、未来に向けて、今ワタシたちが何をすべきかをまとめます。

機械や時代に仕事を奪われるのではなく、新しい価値をどんどん作って、時代や世の中に必要とされる人間であり続ける(もしくは、なる)ためには具体的にどうすれば良いのでしょう?

大きく分けて、以下の3つを行うことが大事です。

4-1. 一生のめり込めることを探す

よく、自己啓発系の本やサイトで「ワクワクすることを見つけよう」などと書いてありますが、もうちょっと具体的な言い方をすると、「一生やってても飽きないことを見つけよう」ということです。

これからは趣味と仕事の境が無くなるので、本当になんでもいいです。とにかく、「これなら一生続けられる」と思うことを探しましょう。

なぜそれが重要なのかと言うと、一生飽きずに続けられるということは一生その何かを練習したり、突き詰めたりして、最終的に地球上で指折りの実力者や第一人者になれるからです。

たとえばペットボトルのフタ集めが自分にとって一生飽きない趣味であることを発見したとしましょう。あなたの「フタ集め愛」を50とします。

一方、フタ集めがわりと好きな、「フタ集め愛」30のBさんという人がいるとします。あなたたちは二人とも、何年も何年もフタ集めに没頭し、なんなら博物館が開けるんじゃないかというくらい保有する種類も、納めた知識も常軌を逸したレベルに到達します。

でもフタ集めライフが30年続いたある日、Bさんはフタ集めに飽きてしまい、集めるのをやめてしまいます。この世で何十年もフタ集めをしてきた人間は、もはやあなたしかいません。

するとどうでしょう。あなたはフタ集め界ナンバーワンの座に君臨してしまいます。フタのデザインや歴史について知りたい人はみんな、まずあなたの知識を頼りにしてくるでしょう。ネットでキーワード検索して一番上に出てくるウェブページと同じで、一番良いものに人は群がります。

世の中のあらゆるものは、一番長く続けたものが勝利するようにできています。「継続は力なり」という言葉がありますが、まさしくその通りなのです。だから、いつまでも飽きないくらいのめり込めることを見つけることができれば、大きな長所、魅力、そしてビジネスチャンスになるのです。

4-2. 世の中を把握する能力を磨く・身につける

次に、世の中を把握する能力を高めることが大事です。

たとえばフタの博物館を建てるのがいいのではないかと考えた時に、次のことが気になるはずです。

  • ・他にフタ博物館はある?
  • ・博物館を建てるのにいくらかかるの?
  • ・博物館のデザインはどうする?
  • ・月間何人くらいきてくれそう?
  • ・どういう人がフタに興味があるの?
  • ・どういう宣伝の仕方がベスト?

さて、こういった情報やヒントはどうやって探せば良いのでしょう?

もちろん、経験者に聞いたり、ネットで調べたりしますよね。でも、欲しい情報を持っている人やウェブサイトは、日本にどれほどあるでしょう?

日本語を話す日本人は、世界の人口のたった1.6%です(そしてこの割合は日に日に減少しています)。日本語で記されたネット上の情報は、全体のたった4.2%です(こちらの割合も日に日に減少しています)。

一方、英語を話す人は世界の人口のおよそ23%です。そして英語で記されたネット上の情報は、全体のおよそ55%です。

つまり日本語しか話せない・理解できない人は、せっかく世の中に情報や人脈になり得る人が溢れているのに、それらのほとんどを、活かすことはおろか、把握すらできないのです。

一つしか言語を理解できないというのは、とてつもないハンデなのです。

もし今現在、英語で話したり、英文を読んで理解する自信がないとしたら、今すぐ英語を学び始めましょう。

オンライン英会話なら安いし、教室に通う必要がないので始めやすいです。言語はほぼ毎日使わなければ身につかないしすぐに忘れていくので、とにかく「継続は力なり」をモットーに続けましょう。2年間ほど毎日話せば、実用レベルに達し、話すのが楽しく感じるようになります。そこまで行けば、継続は苦になりません。

(個人的に、外国人との会話にまず慣れたいならDMM英会話、仕事で英語を使えるようになるためにはBizmatesをお勧めします。)

欧米はもちろん、アジア諸国(特にフィリピンやシンガポール)の人々は、普通に英語を話します。機械に仕事を奪われる心配をする前に、まずアジアの隣国の人々に仕事がどんどん流れていくことに危機感を持つべきではないでしょうか。

4-3. 自分の世界を表現する術を磨く・身につける

さて、一生のめり込めるものを見つけ、世の中に溢れる情報の多くを把握ことができ、世界中の人と人脈を作ることができるようになったとしましょう。もっと多くの人に自分の趣味や興味関心ごとの魅力に気づいて欲しいと思っているはずです。

そうするためには、自分が思い描く楽しい・ワクワクする世界感を、他人が理解できるように表現しなければなりません。

ここでも英語などの言語が重要になってくるのはもちろんなのですが(英語で自分の世界感を表現できるということは地球上の23%以上の人間に影響を与えることができるということ)、自分を表現する方法はなにも言葉だけではないのです。

文章、絵、アニメ、動画、音楽、料理、陶芸やコンピュータプログラムを通しても、自己表現はできます。そしてこの中で一番「強い」表現方法は、コンピュータプログラムです。

なぜかというと、ワタシたちの生活の大部分は、コンピュータプログラムによって支えられているからです。ほとんど何をするにもなんらかのプログラムがからんでいます。

歌の力、絵の力、映像の力など、人の心を動かすことができる表現方法はたくさんあります。でも人々の生き方すら変える力があるのは、コンピュータプログラムだけです。

FacebookもAmazonも、毎日電車の中で遊ぶスマホゲームも、ぐるナビもその他のあらゆるネットサービスも、全て誰かのアイディアや世界感がコンピュータプログラムによって具現化したものです。

つまり、プログラミングができる人とできない人では、表現できる世界の規模が全く異なるのです。

プログラミングが「一生のめり込めるほど好きな人」でなければ極めることはできませんが、せめて基本的な知識や簡単なプログラミングができるくらいになればアイディアの実現の仕方が具体的にわかります。

クリエイターズハイブ
ワタシは英語は話せますが、プログラミングがまだできません。これまでは、「プログラミングの知識なしで誰でもアプリが作れる!」と謳うツールを使って逃げていましたが、このままではいけないと思い、プログラミングの練習を始めました。

いつか本格的に学ぼうと思いながらずっと先延ばしにしていた時に、この動画を見たのが決定打になりました。

この動画に登場する著名人が言う通り、プログラミング技術はスーパーヒーローの特殊能力のようなものです。頭に思い描いたことを実現してしまう非常に強力な力です。

学生の頃にやっておけばよかったと思って諦めていたらただの典型的なダメ人間なので、一日30分ずつ練習しています。何年か続けた先の人生が、とても豊かで楽しいものになる確信があるからです。

5. まとめ

「今さら『好きなこと』を追い求めるのは無理」、「今さら英語やプログラミングなんて自分には無理」そう思っているとしたら、あなたの将来は明るいものではなくなります。何も行動を起こさなかったくせに「格差社会はフェアじゃない」などと嘆くだけの、声だけ大きい弱者に成り果てるでしょう。

全ていっぺんにやらなくても大丈夫です。今から、好きなこと、英語、プログラミングの三つのうち一つだけでも取り組み始めれば、あなたの未来は、確実に、今より明るいものになっていきます。

新しい価値を創造するための初めの一歩は、自分を新しい人間に変えることです。




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