固執とは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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固執(こしつ)とは: ある考えを強く守り、変えないこと

固執するの類義語

  • 執着する
  • 堅持する
  • 固持する
  • こだわる
  • 頑(かたく)なになる

固執するの対義語

  • 譲歩する
  • 譲る
  • 妥協する
  • 主張を曲げる
  • 歩み寄る

今回は筋肉にとりつかれた残念男子とあるフェチズムにこだわる残念高校男子のとある一日を見ながら「固執」の意味と適切な使い方を学んでいきましょう。




1. 自分のこだわりに固執するあまり越えてはいけない一線を越えてしまった

ショウ君にとって筋肉は全てです。

大学に入るまではヒョロヒョロの体型でした。でもふと思い立って筋トレを始めてみたら、努力をした分だけ目に見える変化が表れることに気づいてしまいました。

それからと言うもの、筋肉には全幅の信頼を寄せています。筋肉は裏切らない。筋肉は自信を与えてくれる。筋肉はマッスル。マッスルは心を映す。マッスルは真理。マッスルは宇宙。ショウ君はちょっと取り返しのつかないレベルのマッスルの虜になってしまいました。

そんなショウ君がマッスルが好き過ぎて「マッスル」という単語一つで大体のことを表現できるようになった頃、ついに鍛え上げたマッスルを世に披露する時がやってきました。友達のカズヤ君に合コンに誘われたのです。

合コン前日の夜、カズヤ君は他の参加者3名を集めてこう言いました。

「合コンはチームスポーツだ。・・・いや、TEAM SPORTSだ。女の子たちが気分よく過ごせるように計らい、好感を抱いてもらい、電話番号交換もしくはお持ち帰りOKと判断する確率最大化は我々のチームとしての一挙手一投足にかかっている」
「はい!」
「了解!」
「マッソゥ!!」

「我々には一人一人個性がある。その個性を遺憾なく発揮するのが合コン成功のカギだ。だが、最低限守らなくてはならないことがあることも今一度確認しよう。清潔感、爽やかさ、そして適度なオシャレ。この三つを復唱!まずタクヤ!」
「はい!清潔感!爽やかさ!適度なオシャレ!」
「よし、次ショウ!」
「マッスル感!マソやかさ!適度なマッスル!」
「よし、次リョウタ!」
「はい!清潔感!爽やかさs」
「ちょっと待て。今あまりにも自然すぎて聞き流しかけてしまったが・・・ショウ、貴様・・・!!」

カズヤ君は鬼の形相でショウ君を強めに怒りました。

「適度なマッスルってなんだよオマエは適度どころが度を越したマッスルだろうが。マソやかさってなんだよ言ってみろよあああん??いいか、いつものピタピタのT-シャツやスパッツとか絶対に着てくるなよ。お前が演じるべきは控えめでシャイな心優しいマッスルだ。お前がその余りあるマッスルをアピールし過ぎた瞬間、オレたち全員の合コンは失敗に終わる。いいな!!返事は はい!!」

「マッ・・・はい!!マッソゥ

 

その晩、ショウ君は悩みました。自分にとっての個性はみなぎるマッスル。でもそのマッスルのアピールに固執してしまうと友達に迷惑がかかってしまう。迷惑をかけるマッスルなんてこの世にあってはならないはずだ・・・!でもマッスルを全面的にアピールしないのは自分を偽ること・・・!

ショウ君は一晩中考えた結果、一つの結論に達しました。

 

・・・

 

翌日の夕方、ショウ君は待ち合わせ場所に少し遅れて現れました。

先についていた3人は目を疑いました。

りゅうりゅうと突き出る大胸筋を覆う純白のランニングシャツ!固く締まった大腿筋を大胆に露出させる純白のぴったりスパッツ!!躍動する上腕二頭筋!!躍動する下腿三頭筋!!!

ショウ君のありとあらゆる筋肉が注目を浴び、歓喜する一方で彼が一歩ずつ近づいてくるに連れ飛躍的に濃くなる合コンの敗色がカズヤ君たちのテンションを引きずり下ろしました。

あまりの光景に足がすくみ、他人のフリをするチャンスを逃してしまった3人にはもう、ショウ君と目を合わせないことぐらいしか為す術はありませんでした。

その時、カズヤ君は波が引くように離れていった人だかりの中に女子側の幹事を見つけました。そして目が合った瞬間、彼女は後ろめたさからか目を逸らし、そのまま振り返ることなく隣の女性たちの手を引いて走り去って行ったのでした。


悪い意味でブレないことを固執すると言います。

 

例文: 自分のこだわりに固執するあまり越えてはいけない一線を越えてしまった。




2. 古くからある価値観にいつまでも固執するうちに周りから人が離れて行った

「最近・・・脚もいいなって思うようになった」

ケンジ君の突然の言葉に昼休み中の男子たちは凍りついた。

数ヶ月前まで胸の話しかしていなかったはずの仲間の中から一人、また一人と尻フェチ宣言をする者が増え、さらには今日のこのケンジ君の脚フェチ発言だ。

しばらくの沈黙があって、ジュン君が口を開いた。「ケンジ君、生き急ぐな。オレたちはまだ高校1年生だ。女子の胸と尻を見ているだけで幸せ、それがオレたちの年頃の男子の健全な姿ではないのか」

それに対してケンジ君は「ちがう」と一喝した。「我々人類は絶えず進化していかなければならない。一昔前の高校生は女子の胸のことで頭がいっぱいだったかもしれない。だが現代の高校男児はいつまでも胸ばかりに捕らわれていてはいけない。

女性の魅力をより多く、より早期に発見していくことでより高度なフェチズムへの到達を求められているはずだ。きっとこの先には・・・つま先フェチやくるぶしフェチなどの人類未踏の地が広がっているはずだ」

ジュン君とケンジ君の会話をそばで聞いていたタツヤ君は面白くないといった様子だ。

「その考え方は危険だ。オレたちの一番最初の憧れの対象は何だった。胸だろう。我々はその憧れを手に入れたか?この中に立派な胸を持った女子と付き合った者はいるか?いないだろう。それなのに憧れの対象を他に移すのはあきらめたも同然。そんな情けない男になってはならない」
「ではお前は幼い頃憧れた職業、たとえば消防士やトラックの運転手に未だになりたいと思っているのか?思っていないだろう」
「それと胸は関係ない。なぜならオレたちが住む世界は狭いからだ。子供や高校生が知ることができる職業は限られている。だから大人に近づき世界が広がる度に憧れの職業は変わる。至極自然なことだ。だがしかし胸は周りにいくらでも見られる機会が転がっている。学校にも、近所にも、ネットにも。手にしたこともないくせに見飽きたなどと言うヤツは本を買っただけで読んだ気になっている大人と同じだぁ!!!

ダァン!と目の前の机に拳を下ろしたケンジ君を中心に、教室に緊張が走る。一触即発だ。

重い空気の中、ジュン君が再びケンジ君を問いただした。「胸以外に興味はないと言うのだな。ならば聞こう。石原さとみは顔、肌、腰、脚など、胸と尻以外は完璧なルックスをお持ちだ。・・・普通の容姿だがGカップの女子と、Bカップの石原さとみのうちどちらかと恋人になれるなら、お前はどうする!!」

ジュン君の問いを受けて、ケンジ君は不敵な笑みを浮かべ、答えた。「愚問だな。もちろん、Hカップの石原さとみを探す旅に出るまでだ

「お前とは相容れぬようだな。好きに生きていけ」と言うと、ジュン君は教室を出て行ってしまった(あと5分で昼休みが終わるのでたぶんトイレ)。

激論の末、ケンジ君の胸への固執が明るみに出る形となった。ジュン君のフェチ対象の多様化を重んじる思想に賛同する男子は多く、真逆の思想を持つケンジ君はクラスで孤立した。

しかしケンジ君はそのことを気にしていない様子だった。彼にとってクラスメイトとエロ談義に花を咲かせることなどどうでもいいのだ。彼が目指す先にはクラスメイトなんていない。胸しかないのだ・・・!


自分の意見を何があっても曲げないことを固執すると言います。

 

例文: 古くからある価値観にいつまでも固執するうちに周りから人が離れて行った




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