徒労とは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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徒労(とろう)とは: 無駄な苦労

徒労の類義語

  • 結果的に無駄
  • 無益な苦労
  • 意味の無い努力
  • 骨折り損
  • 無駄骨
  • 悪あがき
  • 不毛な時間

徒労の対義語

  • 生産的な活動
  • 実りある活動
  • 意義深い活動
  • 意味ある活動
  • 決して無意味ではない活動
  • 有意義な活動
  • 収穫のある活動
  • 価値のある活動

今回は恋とエロに憧れる男子中学生のとある一日を見ながら「徒労」の意味と適切な使い方を学んでいきましょう。

“「徒労」の意味がわかる例文と適切な使用例”

1.僕の精一杯の気遣いは徒労に終わった

2.一ヶ月かけて練った一大計画は徒労に帰した




1. 僕の精一杯の気遣いは徒労に終わった

「一つだけ、方法がある」と、4組一の策士、佐藤くんが言った。「フラッシュモブプロポーズのように不特定多数の人間が協働し、大きな勢いを得て詩織ちゃんに告白する方法が」

「でもさっきはフラッシュモブプロポーズは無理だって言ったじゃないか!」と、詩織ちゃんに想いを寄せる異性に対しては内気なシャイボーイの矢部君は戸惑っている様子だ。

「当たり前だ!!フラッシュモブというのは目的に賛同する仲間を集めてさらに入念な打ち合わせと練習をした上に成り立つんだ!なのにお前は家で詩織ちゃんの写真を眺めてハァハァ言ってるだけでろくに動きもせず気づいたら卒業式まであと2日です!?フラッシュモブの策を授けたのは2ヶ月も前なのに!?どの口が不平不満を言うというのかねハハァン!!???」と強めに怒る佐藤君。

もう中学生活が終わろうというのに大好きな詩織ちゃんとろくに話せた試しもない矢部君の恋が実る可能性は百歩譲って毛ほどもない。でもそんな矢部君が完全な負け戦でどんな醜態を晒すのかドSの佐藤君は知りたくて知りたくて堪らないはずだ。そのためには全身全霊で知恵を絞る。そういう男子だ。

「くっ・・・すまない!詩織ちゃんがあまりにもかわいくて写真を見るだけで幸せになってしまうんだ・・・!詩織ちゃんと付き合える可能性を少しでも上げる方法があるならなんだってやる!どうか策を!!」と、矢部君はだいぶ佐藤君好みのワラにもすがる思い感を醸し出してくる。

そして佐藤君の口から作戦名が告げられた。「・・・クラス一周伝言告白を行う」

「ク、クラス一周伝言告白とは!?」と、すかさず矢部君が期待通りのリアクションを返す。

佐藤君: 「説明しよう。クラス一周伝言告白とはクラスの一番後ろの窓際という最も目立たなくて地味で暗くてどうでもいい終わってる場所に座る矢部から一番前のドア横というみんなが見える輝かしい席に座る絶世の美女詩織ちゃんに他の全クラスメイトを経由する伝言ゲームで『好きです 付き合ってください 矢部より』の愛のメッセージを届けるという、クラス総出で行う即興フラッシュモブプロポーズだ」

矢部君: 「待って今僕の言われようがヒドすぎる気がs」

佐藤君: 「うちのクラスは総勢41人だ。つまり39人が矢部の愛のメッセージを詩織ちゃんに届けるという、捉え方によってはロマンチックで、なおかつ直接告る勇気がないノミのような度胸しかない人間のクズ・矢部にぴったりの作戦だ。」

矢部君: 「待って引き続き僕のことついで感覚で罵倒しすぎじゃないk」

佐藤君: 「決行は明日のホームルームだ。以上、解散!」

伝言ゲームとはそもそも、最初の人が言ったことが人づてに伝わることでだんだん変わっていってしまって最後にはどんなメッセージになっているかわからないもの。この大掛かりな計画が徒労に終わる予感がどうしても否めないが、同時に、成功したら奇跡、失敗しても面白そうという、佐藤君が考えそうなどっちに転んでも面白いパターンの策なので何も言わないでいることにした。

・・・

翌日のホームルーム。

さっそく矢部君が前の席の人に耳打ちをした。佐藤君に言われた通り、「好きです 付き合ってください 矢部より」の直球勝負だ。

僕は矢部君の席から数えて、ちょうど10人目の位置に座っている。10人目の時点で告白メッセージが大きく変わってしまっていることはないだろうとは思うが、もしズレがあったら矢部君の友達として修正しておくつもりだった。

数秒後、ついに後ろの席の女子が「ねえ、ちょっと。耳貸して!」と、耳打ちしてきた。

「死にます。認知してください。カツノリ。 次の人に伝えて!」

ほぼ跡形もないじゃないか!!!!

誰!?カツノリって誰!?!?意味不明なのに重たすぎることだけは伝わるメッセージ!こんなの詩織ちゃんが聞いても迷惑でしかないよ!

もちろん、友達として修正したものを次の人に伝えた。これが僕ができる精一杯の援護射撃だ、矢部君!

・・・

2分後、ついに伝言が詩織ちゃんの耳にささやかれた。

彼女の反応から、きちんとメッセージが伝わったのか、そして告白の正否を見極めようとみんなの視線が詩織ちゃんに集中する。

39人目のメッセンジャーが詩織ちゃんの耳から顔を遠ざけた直後、ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。

そして先生が教室を出た瞬間に詩織ちゃんが声を上げた。

えっ 矢部君って誰?
・・・今日、二つの奇跡が起きた。佐藤君にも想定外の出来事だったことだろう。

ひとつ目は、最初の10人で原型を留めないほどに変化してしまっていたメッセージが僕が修正した後の29人によって正確に届けられたという奇跡。

そしてふたつ目は、中学3年間同じクラスにいたにも関わらず詩織ちゃんにそもそも存在すら認められていなかった矢部君という下等生物奇跡。

僕が機転を利かそうが何をしようが、この世にはどうにもならないことがあることを知った。


苦労や努力が無駄になることを徒労に終わると言います。

 

例文: 僕の精一杯の気遣いは徒労に終わった。




2. 一ヶ月かけて練った一大計画は徒労に帰した

「諸君、決行は明日だ」と、4組一の策士、佐藤君が言った。「ついに我らが悲願であるカオリ先生の裸体を拝める時が来た」

男子だけ残っていた放課後の教室は歓喜に沸いた。みんな、ネットやマンガでしか見たことがない女性の裸がついに直に見られると思うだけで興奮は最高潮に達し、その勢いのまま校庭に出た彼らは気の早いウィニングラン3周をし、雄叫びを上げながらなぜか佐藤君を胴上げし始めた。

「水泳部の朝練は朝7:00からだ。カオリ先生は練習開始15分前に2階の女子更衣室に入る。校舎裏手のコンテナの上から窓を覗くことができる。コンテナは100人乗っても大丈夫な安心設計であることも調査済みだ。だが窓を覗くベストポジションは・・・早い者勝ちだぞ・・・!!」と、宙に舞いながら佐藤君は良言い、宴は解散した。

その夜は充実感ある疲れでみんなよく眠れたそうだ。

翌日、普段は遅刻ギリギリの8:00に起床する僕は、4:00に目が覚めた。そしてゆっくり支度をし、4:10に家を出た

まだ薄暗い校庭を競歩で突っ切り、校舎裏に向かった。

コンテナをよじ登った瞬間、「よう」と4、5人に声をかけられた。佐藤君もそこにいた。みんな早いなぁ。

午前4:35。運命の時まで2時間40分。

まだずいぶん時間があることに気付いた途端、みんな仮眠を取り始めた。かく言う僕も、慣れない時間帯に起きてしまったからか眠気には勝てなかった。

・・・

「時間だ」と、佐藤君の声が聞こえて、全員一斉に跳ね起きた。

すでに起きていた佐藤君を見て、「さすが佐藤君。ずっと起きててくれたんだね」と言った。
「いいや、私もみんなのようにネンネしてしまっていたが5秒ほど前になぜか完全に覚醒した」と、寝ぐせ頭の佐藤君はりりしい顔つきで答えた。

ガチャ

女子更衣室の扉が開く音がした次の瞬間にはみんな窓にへばりつき、閉まったカーテンの隙間から中にいるカオリ先生を覗いていた。全ては佐藤君の計画通りにことが進んでいた。

上着を脱いだ後、先生はスカートに手をかけた。

一同の緊張が高まる。

「きた・・・・・・・黒です!!!!!カオリ先生のパンツは黒です!!!!」と、一同は小さな声で歓声を上げた。

しかしその時です。一時も目を話すことなく窓を覗き込んでいた仲間が狼狽した。「ま・・・・・まさか・・・・そんなばかな!!」

「どうした!!」

みんなが再び更衣室に目線を戻すと、そこには黒い水着を着たカオリ先生が服をたたんでいるのが見えた。

「な・・・・ばかな・・・着替えるのが早すぎる!!まだ胸を見ていないのに!!!!」と、あの佐藤君が焦った様子を見せた。

「・・・違うよ・・・・・僕はずっと見ていた。カオリ先生は着替えが早いわけじゃない・・・・先生は・・・・先生は・・・・・・最初から水着を下に着ていたんだ!!!!

「ばかな!!!!!」「うそだろ!!!!!!」「そんなことがあるわけっ・・・!!」「・・・・くそぉぉぉぉ!!!!!」

カオリ先生の予め水着を服の下に着るという男子中学生の想像の範囲を超える行為によって、僕たちの一大計画は徒労に帰した。


高い期待を持って行っていたことが結果的に無駄になった時、徒労に帰すと表現すると良いでしょう。

 

例文: 一ヶ月かけて練った一大計画は徒労に帰した。




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