凌駕とは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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凌駕(りょうが)とは: 質や量が他のものを上回ること

凌駕の類義語

  • ~を超える
  • ~を上回る
  • ~を優越する
  • ~を凌(しの)ぐ
  • ~に勝る

凌駕の対義語

  • ~を下回る
  • ~に劣る
  • ~に遅れを取る
  • ~に引けを取る
  • ~に負ける

“「凌駕」の意味がわかる例文と適切な使用例”

1.新入部員の実力は部長の予想を優に凌駕した

2.彼の努力はついに人間の限界を凌駕した

今回は中二病男子とアイドル通男子のとある一日を見ながら「凌駕」の意味と適切な使い方を学んでいきましょう。




1. 新入部員の実力は部長の予想を優に凌駕した

「それでは入隊試験を開始する」

この春、混沌の秘密結社バートランドレジスタンス(正式名称はマンガ研究部です)にもめでたく入部希望者がいました。

中学二年生のヴェーデル・グラン・デュアル・ヴァンドラゴン・ヴァルニカイ総長(部長です)の太郎君から一年生の入部希望者康介君に試験のルールが言い渡されます。

「ルールは至って簡単だ。お前の過去を3分間語る。以上だ。何か質問は?」と、高圧的な態度で話す太郎君。

腹の内では「ほとんどの者は自分のことを1分語ることすらままならん。康介君とやらはどう出るかな」と、あまり期待はしていません。

しかし康介君が「質問?問いってのは自分の胸に訊くもんだぜ・・・!」と極めてめんどくさい返しをした途端、太郎君の目の色が変わりました。隣で書記をしていた副部長の裕二君も思わず顔を上げました。

「ふん、言うじゃないか。では、はじめ」と、太郎君の号令がかかりました。

康介君が喋り出しました。「私は元は北の大地に広がるベアーズ・バレーという集落の出だ。しかしやむにやまれぬ事情があり、故郷を追われる身となった。我が一族を引き連れ、この地に移住してきた。」

入部希望者が出だしから極度の中二病であったことに太郎君と裕二君は狼狽します。『熊谷をベアーズ・バレーと言った・・・!!東京からそんなに北でもないし!!しかも絶対にただの転勤だ・・・!!!!』

うろたえる二人を尻目に康介君は続けて語りました。「その道中、私はレイク・オブ・カオスと呼ばれる地下迷宮を通る他なかった。どのくらいの時間彷徨い歩いたのだろう・・・食料は尽き、喉が乾ききった頃にようやく案内人に出会うことができ、我が一族は迷宮を脱することができた」

池袋駅で迷って駅員さんをやっとの思いで見つけたんだね・・・!』部長と副部長は康介君の言葉に固唾を飲んで耳を傾けていました。

「しかし迷宮の出口を見つけて安堵したその時だった。地上へ続く道に潜む魔物に脚を絡め取られ、歩くことすらままならないほどの深手を負ってしまった。その時の呪われた傷がこれだ・・・!」そう言うと、康介君はバッとズボンの裾を上げました。左のスネには紫色に変色している傷がありました。

完全にただの内出血だ・・・!階段で転んだんだね・・・犯人は魔物じゃなくてお前の不注意だよ・・・!

ここまで引き込まれる中身の無い話もそうそう無い。そう思った太郎君は康介君を止めました。「そこまでだ。・・・合格だ」

太郎君の隣で裕二君は大きくうなずき、言いました。「脚色の度合い、語彙力と表現力、どれを取っても私たちの期待を凌駕した。これまでの非礼を詫びよう。貴殿のような勇士を待っていた。我らがバートランドレジスタンスに歓迎しよう」

やたらめんどくさい無駄設定を息を吸うように作り出せる康介君は、マンガ研究部が求める部員像を凌駕する比類なき中二病患者でした。


誰かが実力を披露し、他者が予測していたレベルを超えることを「予想を凌駕する」と言います。

 

例文: 新入部員の実力は部長の予想を優に凌駕した。




2. 彼の努力はついに人間の限界を凌駕した

「先攻、タダシ君」
「篠崎マイ」
「認めます。では後攻、ケンジ君」
「佐々木マミ」
「認めます。次。先攻、タダシ君」
「・・・こ、高麗ナミ」
「待て。判定に入ります。・・・・・これは・・・アウトですね!!!!きわどすぎる作品が見受けられました!審判はセクシー女優と判断します。後攻、ケンジ君。正解するとサヨナラ打になります」

判定負けの窮地に立たされたタダシ君は顔が強張った。勝敗を握るケンジ君の次の一声をみんなが固唾を飲んで待った。

「・・・」
「・・・ケンジ君、答えられますか?残り5秒。5、4、3、2」
「白鳥かすみ」
「待て。判定に入ります。・・・・見つからない・・・ジャンルは?」
豊満熟女です
「・・・・・ありました!ケンジ君正解!!!!40の壁突破です!!!」
「スゲェよケンジ!!」

お昼休みの教室に男子高校生たちの歓声が上がった。今、ここに歴史を塗り替える新記録が生まれたのだ。

グラビアorセクシーゲーム。先攻がグラビアアイドルの名を述べ、後攻がセクシー女優の名を述べていき、どちらか一方が知識と記憶力の限界に到達してしまうまで続けられる1対1の対戦型古今東西デスマッチである。

述べられた名前が実在するグラビアアイドル・セクシー女優であるか判断する審判役を務める者も教養を問われる。同時に観客も学年トップのアイドル通同士の戦いを観戦しながら彼らの類い稀な知識の恩恵に預かることができるという高みを目指す男子による高みを目指す男子のための競技である。

審判が知らないアイドル名が出た場合はその場でスマホを使ってネット検索で正否が確認される。また、公式発表ではグラビアアイドルであったとしてもきわどすぎる水着やカットが多く見受けられるアイドルは審判の判断でセクシー女優と判定されることがある。選手も審判も本質を見抜く力を試されるシビアな世界だ。

グラビアorセクシーゲームの世界には「40の壁」というものがあった。セクシー女優もグラビアアイドルも、どうしても40人目が記憶から出てこない。これまで名だたる選手たちが40の壁越えに挑戦してきたが、いずれも時間切れにより失敗に終わっていた。

対戦相手が敗退しても勝者は記録を伸ばすために回答を続けることができる。ケンジ君は後攻なのでセクシーアイドルを知る限り挙げていくことになる。40の壁を越えた先の世界は誰も見たことがなかった。ケンジ君がこれ以上名前を挙げ続けられるなどとは誰一人として思わなかった。

「ケンジ君。ここからは個人競技になりますが、続けられますか?まさか40以上・・・行けるんですか?」審判は静かにたたずむケンジ君に恐る恐る訊いた。

するとケンジ君がゆっくりと口を開いた。

「・・・羽田アキナ」
「は、判定!!・・・認めます!!41!!」
「江上ユイ」
「判定!!・・・・・・認めます!!42!!!」
「高橋リョウコ」
「は、は、判定!!!・・・・・・・認めます!!!43!!!」

人間の記憶力の限界・・・だが必ず打ち勝てる。男子の本能を信じろ。煩悩に限界はないのだから・・・!そう自分に言い聞かせながら、ケンジ君は来る日も来る日もセクシー動画をネット検索しまくりました。セクシー女優の身体的特徴や出演作品の傾向を名前と結び付けて覚えるなどの試行錯誤の末、ケンジ君は記憶力の限界を凌駕し、ついに神の領域に踏み入れたのです

教室にいた男子全員が立ち上がって歓声を上げた。何事かと様子を見に来た両隣のクラスからも観客が押し寄せた。(女子は完全にドン引きしていた)ケンジ君の勢いは留まることを知らなかった。昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴らなければ、ケンジ君はどれだけの高みに到達していたのだろう。

この日、ケンジ君が打ち立てた記録: セクシー女優 67名


なかなか超えられない記録を上回る時は「凌駕」を使うのが特に適切です。

 

例文: 彼の努力はついに人間の限界を凌駕した。




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