辟易とは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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辟易(へきえき)とは: あまりのことにうんざりすること

辟易の類義語

  • うんざりする
  • 嫌気がさす
  • 飽き飽きする
  • 疎(うと)ましく思う

辟易の対義語

  • 受け入れる
  • 受容する
  • 好ましく思う
  • 好感を持つ
  • 心を引かれる

今回は男子高校生のとある一日を見ながら「辟易」の意味と適切な使い方を学んでいきましょう。




1. 部活への勧誘があまりにしつこいことに辟易した

「工藤、君の頭脳なら世界を狙える。考えといて!」

加藤先輩に部活の勧誘を受けるのはこれで10回目だ。いいかげん辟易している。

加藤先輩が「山手線の全ての駅をなるべく早く言う部」というこの世にあってはならないレベルのくだらない部活を立ち上げたのは1ヵ月前のことだ。

僕が帰宅部であることをいい事に先輩はしつこく入部を勧めてくる。

元はバスケ部にいたが、シュート練習をしていいのは2年生から、などというくだらない上下関係を強要するところが嫌で退部した。

その後野球部に入ったら、今度は球拾いを極めてから補欠になる資格を与える、などというこれまたくだらない上下関係を強要してきた。もちろん、すぐに辞めた。

僕は宗教みたいな決まりごとだらけの部活動に辟易し、もう部活と名のつくものには全く興味がなかった。

「工藤。おれにはわかるぞ、君の気持ちが。おれも日本の部活という会社ごっこに嫌気がさしたからこうして自分で部を立ち上げたんだ。おれの部に来ればその日から・・・スタメンだぞ・・・!」

山手線の全ての駅をなるべく早く言う部のスタメンになることが社会的な死を意味することは僕にもわかる。

だが加藤先輩が放課後部室にこもってひたすら山手線の駅を早口で言う練習をしているのを見かける度に、自分の中の何かがくすぶるのも・・・残念ながら事実だ。

今日も部室から加藤先輩の声が廊下に漏れている。扉の窓から頭を抱え、机に突っ伏しながら駅の名前を暗唱している先輩の姿が見える。

「・・・恵比寿目黒五反田大崎品川田町浜松町・・・」

先輩・・・あんなに熱心に練習して・・・

「・・・新橋有楽町東京神田秋葉原御徒町上野鶯谷日暮里西日暮里た・・・たっ・・・たっ・・・クソォ!!またここでド忘れか!!」

ガラガラガラ

「先輩」
「ん?あっ工藤!」
「・・・田端・・・ですよ・・・!」
「・・・お前・・・」
「・・・山手線は魔窟です。あの緑色の円のどこかに必ず、忘却という名の魔物が潜んでいます。そんな試練に・・・元・鉄男として、友を一人で死地に向かわせるわけにはいきませんよ・・・!!」
「工藤!!!!!!」

こうして、高校でモテるための障害になる可能性があったため工藤君の中に封印されていた鉄道オタクの魂が息を吹き返し、彼が「第34回山手線の全ての駅をなるべく早く言う世界大会」で幻の9秒台を叩き出し鉄道界のウサイン・ボルト降臨という伝説を作ることになるのは、まだ先のお話。


しつこかったり度を越したものに対して嫌気がさすことを辟易すると言います。

 

例文: 部活への勧誘があまりにしつこいことに辟易する。




2. 何かある度に態度がコロコロ変わる相手に辟易する

矢口君は英語の授業が嫌いでした。と言うより、英語の黒田先生が嫌いでした。

リッスゥゥゥン!リッスゥゥゥゥゥゥゥン!!」が口癖だし、みんなに自分のことを「クロード先生」と呼ばせているところが輪をかけてキモかったからです。

ところがある日突然、黒田先生と別れを告げなくてはならなくなりました。

「みなさん・・・実は私、お婿にもらわれることになり、九州の方に引っ越すことになりました・・・この学校とも・・・ベリベリベリベリー残念ですが・・・トゥデイ イズ マイ ラスデイ・・・!!」

教室全体が「ふーん、そう」と興味なさげな声無きメッセージを発しているようでした。

「・・・トゥデイ イズ マイ ラス!!ラスデイ!!!!

みんなは先生と目が合わないようにうつむいたままです。

「ラァァァァスデェェエェェエイですよミスター矢口!!!ヘイ!ユー!!リッスゥゥゥン!!・・・ツッ」

黒田先生の舌打ちと共に静寂が途切れるまで7秒ほどかかりました。本当に舌打ちしたいのは独特な気持ち悪い英語を半年間も聞かされ続けてすでに辟易しているみんなです。

「オラこのシット共、明日からこのクロードの代わりに英語を担当する先生を紹介するからそこでビークワイエットしたままでいろコノヤロー。はーい水谷先生、カマァンイィン」

ガラガラガラ

入ってきたのは石原さとみとクロエ・グレース・モレッツを掛け合わせてグラビアアイドルのバディを持たせたようなハーフ美女でした。

「明日から英語を担当します、滝沢です。私からみなさんにお願いしたいことはひとつです。・・・リッスン。いいわね」

「「「「「YES WE CAN!!!!!!」」」」」

男子たちが元気よく返事すると、教室内は(男子限定で)ほがらかな笑顔と、やる気と活気と下心で溢れていました。

女子たちはと言うと、毎度毎度美人教師が来ると手のひらを返すように態度をコロコロ変える男子たちに辟易しています。


一度や二度程度ではなく、何度も繰り返し同じ嫌なことをされてうんざりすることを辟易すると言います。

 

例文: 何かある度に態度がコロコロ変わる相手に辟易する




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