鑑みるとは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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鑑みる(かんがみる)とは: 規則、前例、慣習など他のことに照らし合わせて考えること

鑑みるの類義語

  • 考慮する
  • 参考にする
  • 念頭に置く
  • 顧みる
  • (誰かの気持ちを)汲む
  • (誰かの)立場に立って考える
  • 尊重する

鑑みるの対義語

  • (事実などを)無視する
  • 視野に入れない
  • 軽んじる
  • 軽視する
  • 度外視する
  • 気に留めない
  • 目もくれない
  • 屁とも思わない
  • (誰かを)差し置く

今回は残念イケメンたちの習性を見ながら「鑑みる」の意味と適切な使い方を学んでいきましょう。




1. 参考書の記述に鑑みると、どうやらこれまでの方針を改める必要があるようだ

高校卒業までこじらせた中二病がようやく完治した残念イケメンの太郎君は今や大学1年生。そして今日はなんと、これまで一切モテなかった自分との決別が期待される合コンデビューの日です。

並の大学一年生なら緊張と興奮で手足が震えてしまうことでしょう。でも太郎君はそんじょそこらのチェリーボーイとは一味違います。なぜなら太郎君には勝算があるからです。

「ふふふ この日のために私は歴戦の勇士たちの戦略が記された古文書「非・モテ男必見!合コン攻略技50,032選!」をツタヤで読破してきたのだ。我に落とせぬ女などいない・・・!」

ツタヤでの立ち読みが4時間目に突入し店員からひんしゅくをかっていた頃、太郎君は古文書内に気になる記述を見つけました。

『自分のことは積極的に話すべし☆でも自分のことを二つ話したら相手のことを一つ聞くくらいのバランスを心がけて☆』

太郎君はその文章を目にした時、ページをめくる手を止め、戸惑いました。これまで彼が見てきたモテる男はみんな寡黙でどこか影があり心に傷を負っていて何かの拍子に急に豹変したりする男ばかりだったからです(主に漫画とアニメの世界で)。

「危ないところだった。合コン中は部屋の隅に座り窓の外をもの哀しげな表情で見つめ『・・・バカやろう・・・』とか過去に何かあったっぽいことをつぶやいているのがモテる男の作法だとばかり思っていた。このページの記述に鑑みると、どうやら自分の方から血塗られた過去を語り相手の女性にも呪われた記憶を語ってもらった方がより共感を得られ、親交が深まるようだな」

太郎君は事前のイメージトレーニングを怠りません。

「自分のことを二つ話したら相手のことを一つ聞く・・・『私は真紅の機工戦士イグニスファリスが好きです。特に王下武具メルクリークを振りかざした時のファリス・レッドがたまらなくブランディアです。〇〇さんはどのイグニスがブランディアですか?』よし。これで行こう」

太郎君は決戦の日を前に、勝利の確信と共に、つかの間の眠りにつくのでした。


自分がこれから行おうとしていることと資料などに書かれていることに照らし合わせて考えを改めることを「〇〇に鑑みて考え直す」と言います。

 

例文: 参考書の記述に鑑みると、どうやらこれまでの方針を改める必要があるようだ。




2. 先輩たちの立ち回り方に鑑みて、あえて少し手加減するつもりだった

シンジ君はピカピカの大学一年生。高校では全国大会に出場するほどのテニス一筋男でしたが大学ではテニスサークルに入って女子とキャッキャ言いながらキャンパスライフを楽しむ夢を見ています。

今日は嬉し恥ずかしのサークルデビューの日。シンジ君には心強い仲間がいます。全国大会に出場するだけではなく準優勝した経験すらあるテニスバカの同級生、俊介君を誘ってあるので初日から気心知れた友人がそばにいます。

「雰囲気が掴めるように、最初はみんなの試合を見学してみなよ」とサークルの優しい先輩に言われるがままに、シンジ君と俊介君は先輩たちがラリーをする様子を眺めます。

どのコートでも男女混合の試合ばかり。その光景を目の当たりにしてシンジ君は思います。「ここは・・・楽園だろうか・・・!?」

それまで汗と男の臭いがする本格派テニス部しか経験したことがないシンジ君は心躍ります。今日からここで毎日うふふあははって笑いながら女子と交流ができるなんて・・・!

シンジ君は思います。「みんなお互いに打ちやすい球を返し合っている。そうだ、勝利するだけがテニスじゃない。こうやってラリーを続けることでコミュニケーションを取れるのもテニスの立派な魅力のひとつなんだ。よし、特に女子とラリーする時は手加減しよう」

そしていよいよ夢にまで見た女子とのダブルスが始まります。くじ引きでペア分けをした結果、シンジ君は俊介君と組むことに。相手チームは先輩女子のペアです。

シンジ君はこれからバラ色の人生を共に歩んでいくパートナーに声をかけます。「ついに始まるね、俊介君。全国大会のピリピリした空気とは大違いだ。女子ウケするためにも、この初日はかるーくラリーして好印象を残そうね」でも斜め後方で相手ペアからのサーブを待つ俊介君から返事はありません。

シンジ君はふり返り、もう一度声をかけます。「あれ?俊介君?」

しかしそこには斬るか斬られるかの真剣勝負に挑もうとせんばかりに全身から鋭い殺気を放つ俊介君の姿が。

「あれ?俊介君?やめて?なんでそんな臨戦態勢なの?やめて?その禍々しいオーラしまって?俊介君?俊介君!?!?」

「そーれっ」相手コートから先輩のかわいい掛け声が聞こえる。『ダメだ!!この男に今ボールを与えちゃダメだ!!』

「俊介君!!やめて!!禍々しいオーラをラケットに集中させるのやめて!!ゆっくり大きく振りかぶるのやめて!!フルスイングする気でしょ!?これまでのテニス人生の全てをこの一振りに込める気でしょ!?やめて!!!オレの夢のテニスサークル生活が!!お前をつれて来たオレの身になってああああああぁあああああ」

ズッ・・・・・バァァァァぁあァァァァン!!!!!!

時間にして0.07秒後、相手ペアのど真ん中を緑の球体(だったもの)が通過し、彼女たちが構えを取る0.1秒前にそれはベースラインギリギリでワンバウンドし、そのまま行方がわからなくなった。

サーブを打った先輩は状況を把握すると共に戦意を喪失。その場にへたりこんだ。

シンジ君がおそるおそる俊介君に目をやると、そこには次のポイントに向けて精神統一し始める鬼の姿があった。


勝手がわからない時は周りの立ち振る舞いを参考にして行動するのが無難ですよね。

 

例文: 先輩たちの立ち回り方に鑑みて、あえて少し手加減するつもりだった。

3. 友人の失敗に鑑みて、目立った行動はしないつもりでいた

「もうあいつはダメだ!今の一発で空気が読めない残念イケメンのレッテルを貼られた!!せめて自分だけでも好印象を残さねば!!」

シンジ君は目の前でやってはいけないことを盛大にやってしまった俊介君の二の舞にはなるまいと、精一杯の笑顔を相手コートに送り、自分はまともな感性を持った人間であるアピールをします。

「そ、そーれ・・・」心に深刻なダメージを負い人を信じることができなくなった先輩女子が力なくサーブを打ってきます。

「ナイスサーブです先輩!」先ほどの惨劇をなかったことにしようと必死にフォローするシンジ君。

コートに入ってきたのは、先輩の精神状態を正確に表したポワポワのゆっくりした球。「これを優しく返してあげれば・・・!」と、シンジ君は慎重にボールに近づきます。

しかしここでシンジ君は気づいてしまいます。ポワポワのチャンスボールを目にすることでどこからともなくこみ上げて来るテニスプレイヤーとしての闘争心に。

魂がシンジ君に語りかけます。「決め球を決めないで、テニスプレイヤーを名乗るなかれ」

次の瞬間、軽く返球するための緩やかな角度に引かれたはずだったラケットは、そこに留まることなく相手の心を打ち砕くための危険な角度に進みます。

そして、禍々しいオーラを宿しながら、ラケットという名のドラゴンは解き放たれました

シンジ君のこれまでのテニス人生の全てがボールに叩きつけられる直前、シンジ君は俊介君と目が合いました。

目を通して言葉が交わされます。「俊介君・・・どうやら僕も、モテ男にはなれそうにないよ」

ズドォォォォォォォォォぉおぉおぉォォォンン!!!!!!!

 

テニス史上前代未聞の心のコールドゲームが成立し、相手ペアは静かにすすり泣き、シンジ君は男という戦闘民族の血に逆らえない自分に深い哀しみと、一抹の充足感を感じるのでした。


失敗から学び、成功につなげることができるのが人間の強みですね。過去の失敗の実態や原因を考慮することを「過去の失敗に鑑みる」と言います。

 

例文: 友人の失敗に鑑みて、目立った行動はしないつもりでいた。




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