抵触とは&類義・対義語、使用例 – ポップな国語シリーズ

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抵触(ていしょく)とは:法律や規定に違反すること

「抵触」の類義語

  • (法に)触れる
  • (法に)背く
  • (法に)反する
  • (法を)破る
  • (法を)侵す
  • (規則に)違反する

「抵触」の対義語

  • (規則に)従う
  • (規則を)守る
  • (規則を)厳守する
  • (規定を)順守する
  • 法の目をくぐる
  • 法の抜け穴をつく
  • 法の網をくぐり抜ける
  • 法の網をすり抜ける

“「抵触」の意味がわかる例文と適切な使用例”

1.組合の規制に抵触する行為が告発された

2. 「抵触」を使ったその他の例文

今回は自社の女性社員にささやかな復讐を誓う男性社員たちのとある一日を見ながら、「抵触」の適切な使い方を学んでいきましょう。




1. 組合の規制に抵触する行為が告発された

「サトウ君の行いはファルガン証券内恋慕禁止条例に抵触した。よって、この飲み会のお勘定全額負担の刑を求刑する!」

「待ってくれ!僕は恋心は決して抱いていない!裁判長!弁明の機会をお与えください!!」

ファルガン証券会社の若手10人が集まる今夜の飲み会では、入社2年目のサトウ君がエレベーター内で女性社員の香水の残り香を嗅ぎ、ちょっと幸せな気分になってしまったことが罪に問われている。

“自社の女子に恋愛感情を抱いてはならない”

その奇妙な掟は、帰国子女の気の強い女性社員だらけのファルガン証券において立場の弱い若手男性社員たちのささやかな復讐心から生まれた。

ファルガン証券の女性社員たちの仕事能力は極めて高く、気弱な若手男性社員たちのそれを遥かに凌駕する強靭なメンタルと仕事に対する厳しい姿勢を持っていた。

そんな天下無敵の女性社員たちに仕事も覇気も冴えない男子たちがアゴで使われ、罵詈雑言を日常的に浴びていることは言うまでもない。

「この給料泥棒が!」
「お前のチリ程度の売り上げを見たらティーカッププードルじゃなくても震える
「ティーカッププードルと張り合うくらい無力」

「癒しをくれる分ティーカッププードルの方が存在としてマシ」
ティーカッププードルに謝れ

実力至上主義について行けず、長い間虐げられてきた男性社員たちはある日決起し、「社内恋愛を撲滅し、美人だけど気の強い女性社員たちの婚期を遅らせる」という史上最もみみっちいビジョンを掲げ、以下の3カ条を全若手男性社員に課した。

第1条、自社の女子に恋愛感情を抱いてはならない。

第2条、自社の女子と仕事内容以外の会話をしてはならない

第3条、自社の女子と業務時間外に会ってはならない

「納得いきません!第1条は自社の女子に恋愛感情を抱いてはならないとあります。確かにエレベーターの中であの匂いを嗅いだ瞬間、恋に落ちた心地がしました。

が、しかし!!あのめちゃくちゃ品のある香水の残り香は自社社員のものとは限りません!むしろ、私の妄想力はあの匂いが外部の20代後半のゆるふわ系女子であることを指し示しています!!」と、サトウ君は吠えた。

「ほほう、外部の20代後半のゆるふわ系女子がしている感じの香水の匂いだったのかね」と、裁判長のトダ君が聞いた。

サトウ君はハキハキと答えた。「はい、私の妄想によると、残り香の主は適度に露出が少ない服を着ながらも豊満な胸のふくらみを隠しきれないわがままボディーの持ち主です」

裁判長は少し前のめりになった。「実に興味深い。続けたまえ」

「はい、あまりにかぐわしい香りに興奮し全身全霊で妄想したところ、残り香の主は本当はもっと自己主張したいところを周りの先輩方に遠慮している様子でした。しかしその野心を抑えきれず、少し個性のある香水を選ぶことで周りから自分を差別化しようとしています」と、サトウ君は窮地に立たされている者から発せられているとは思えない、生き生きとした声で熱く語った。

そこにジョウシマ君が割り込んだ。サトウ君が社内の女子に恋心を抱いている。その疑いを告発したのは他でもない、ジョウシマ君だ。

「匂いなんかから内部か、外部の人間かなんてわかるはずがない!!オフィス内で嗅いだ匂いである限り、内部より外部の女性の残り香であった可能性の方がはるかに高いじゃないか!

それにさっきから人柄、人間関係にプロポーションなぞわかるはずもないことばかりまことしやかにデタラメ言いやがって!」

サトウ君はその時、不敵な笑みを見せて言った。「ほう。つまりジョウシマ先輩。あなたの妄想力はその程度だということですね」

「どういうことだ!!」

「女性のメールの文面、手書きの文字、匂いなどの間接的情報を元に顔、声、髪型、体型や性格などの重要な部分を妄想で脳内に形成できるだけの男としてのクリエイティブさが欠落している、そういうことですよ」と、サトウ君は動揺するジョウシマ君に畳み掛けた。

「なんだと・・・何が妄想力だ!ただデタラメを並べているだけじゃないか!オレは残り香の主を知っている!もちろん社内の人間だ!

たしかに仕事中はドギツイ性格だけどオフの日は猫なで声で甘えてくる究極のツンデレ女子であることを全く見抜けていないじゃないか!

オマエは残り香からミサトの良さを全く読み取っていな・・・!!」

ジョウシマ君が自分の口を滑らせたしまったことに気づいた頃にはもう遅かった。

裁判長トダ君の鋭い眼差しがジョウシマ君を突き刺す。

「ジョウシマ。きさま、その話ぶりは山川ミサトと・・・付き合っているな」

同僚と交際するだなんて、社内恋愛撲滅3カ条に抵触するどころか、女性社員の婚期遅延を目標として掲げる若手男性社員全員に対する明らかな敵対行為だ。

ジョウシマ君は覚悟を決めて、言った。「・・・はい、実は2ヶ月ほど前から付き合っています」

信じがたい発言を受けて、一同はざわめいた。裁判長は騒ぎを鎮めるために目の前の皿をお箸で打ち鳴らした。全員が静まり、辺りが重い空気に包まれると、裁判長トダ君がジョウシマ君に声をかけた。

「ジョウシマ。・・・・・・・おめでとう」

「え?」

予想外の言葉に、ジョウシマ君は戸惑い、裁判長に説明を求める眼差しを送った。

「みんな。ジョウシマはおそらく数カ月前に山川ミサトが好きになり、そのまま二人でいい感じになってしまうことでファルガン証券内恋慕禁止条例に違反した。これは許されぬ行為だ。

だが、私たちの3カ条にはどこにも、『社内の女子と付き合ってはならない』などという決まりは書かれていない。恋は誰にも止められない。そうだろう。

よって、本裁判ではこれ以上、ジョウシマと山川ミサトの交際について追求をしないこととする」

裁判長の寛大さに心を打たれ、ジョウシマ君は思わず頭を下げて感謝の意を示した。「あ、ありがとうございます!」

辺りはいつしか祝福の拍手に包まれた。

裁判長は続けて言った。「サトウ君、やはり君は社内の女性社員の残り香にキュンとしてしまっていたようだ。これは厳罰に値する。

でも彼女ができたジョウシマが呪い殺したいほど憎らしいのでこの飲み代3万6000円はジョウシマに払ってもらいましょう!ゴチになります!!サトウ君は別にいいや!

「「「「「ゴチになります!!」」」」

その夜は、ジョウシマ君以外全員が晴れやかな笑顔で家路についた。


守らなければならない法律や規則に反する行いをすることを抵触すると言います。

例文: 組合の規制に抵触する行為が告発された。




2. 「抵触」を使ったその他の例文

  • 「このパワーストーンを身につければコスモの意志が感じ取れる!」と、商品パッケージに怪しい記載があるが、これは景品表示法に抵触する恐れがある。
  • 夏休み明け、ナイトウ君の渾身のイメチェンが生徒指導規約に抵触したため、職員室に呼び出された。




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