ブランドとは?セルフブランディングとは?をガッツリ解説する記事

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ブランドとは組織的に、人工的に作られた、ある世界感です。

そして、ブランドを広めたり、その世界感をより理解したりしてもらうための活動をブランディングと言います。

もっと言うと、ブランディングとは視覚、聴覚、味覚や、嗅覚や触覚に至るまで、あらゆる形で行われるお客さんとのコミュニケーションです。

そのコミュニケーションが一貫してひとつのメッセージを伝えることに成功した時、他にはない、そのブランドならではの世界感が作られます。

ワタシたちはこういった妥協のないコミュニケーションをされた時、それをまっすぐでブレない愛の告白であることを認めたり、芸術性を感じたりして、その世界感に触れるためなら多少多めにお金を払ってもいいと感じたり、そのブランドともっと親しみたいと思います。

また、最近盛んになっているセルフブランディングも同じ原理で、ワタシたちを魅了するSNSやネット上の個人の言動に共感したり、影響されたりします。

好きなブランドには多少多めにお金を払ってしまっても損をした気にはならないはずです。これはブランドの効果です。気になる個人のSNSでの投稿にはつい見入ってしまうものです。これもブランドの効果です。

ブランドという不思議な概念を理解すれば、他人に慕われる人になったり、より成功に近づいたりすることができます。そこでこの記事では、

  1. 「ブランド」が何であるかについて
  2. ワタシたちの生き方にも応用できるという点

の2点をお話ししたいと思います。

1. 世界感とは

ブランドとは要するに魅力的な世界感なので、まずは「世界感」が何を意味するのかクリアにしたいと思います。

世界観という「世界についての見方」という意味の言葉がありますが、小説家や映画監督などが作り出す「世界の雰囲気」という使い方をされる「世界感」という造語もあります。

ユニクロ、ディズニー、アップルなどのブランドは商品やお店のデザイン、商品やお店のデザイン、CMで使う音楽などを通して、ある世界感を作り出しています。

ユニクロっぽい服、ディズニーっぽい音楽、アップルっぽいホームページなど、ワタシたちが「っぽい」と思ってしまうということは、これらのブランドが独自の世界感を作り出すことに成功しているという意味です。

ワタシたちはこの世界感に対して「これいいな」と感じ、多めにお金を払うわけです。

人に好まれる世界感を作り出すのは簡単なことではありません。ただお店や商品のデザインをかっこよくしたり、かわいくしたりするだけではお客さんはブランドを好きになってくれません。




2. ブランド = 約束を守ることで作られる世界感

ブランドは、お金を払ってくれる人に対して何かを約束します(「約束する」と明確に言わないことが多いですけどね)。

たとえば、ディズニーランドやスタバには必ず感じのいい接客をするスタッフがいます。

デパートの一階にあるような高級ブランドのお店には絶対にホコリひとつ落ちていません。

家電量販店に行けば確実に商品を詳しく知っている店員がいます。

高めの価格設定のアパレルショップに置かれている洋服は流行りに関係なく全てオシャレです。

ブランドはこういったことを約束してくれるので、ワタシたちは「あのブランドに行けば大丈夫」、「あそこは居心地がいい」「あのブランドが作るものを身につけていれば確実にオシャレ」などと安心します。

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そして約束が破られない限り、ワタシたちはそのブランドを信頼します。

お金をやり取りするならよく知らない他人より信頼できる人間としたいと思いますよね。それと同じで、ブランドはいくつかの約束を通して「安心・信頼できる世界感」を作り出します。

それでは、ブランドがどういった約束をするのか具体的に見てみましょう。

2-1. ブランドの約束1:お客さんとの接し方

ブランドが作り出す世界感の一部は、お客さんとの接し方に表れます。でも接客を通してブランドに良い印象を持ってもらうのは決して簡単なことではありません。なぜなら、実際に接客を行う人が、企業によっては何千人いる社員のうちどの従業員であろうと、一貫して接客態度が良くならなければならないからです。

想像してみてください。

店員がお客さんを無視してペチャクチャおしゃべりしているイラッと来る瞬間。オシャレ系レストランでの面倒臭い店員のワインや料理に関するやたら長い語り。ミスをしたにも関わらず「申し訳ありぁせんしたー」と反省の色がうかがえない謝罪。

こうした「イヤな思い」を絶対にすることのない世界があったとしたらどうでしょう。

さらに、いつ来ても爽やかな笑顔のお姉さん店員。いつも10秒程度の立ち話に付き合ってくれるお姉さん店員!!いつも目を見てお釣りを手渡してくれる素晴らしいお姉さん店員ーーーー!!!!!(女性の読者の方は「イケメン店員」に置き換えてご想像ください)

そんなちょっとした奇跡を常備している世界があったとしたらどうでしょう。そして少し多めにお金を払えばその世界に誰でも入場可能だとしたらどうでしょう。それが、ディズニーやスタバのような、地位の確立に成功しているブランドです。

お姉さんの笑顔とはそうやすやすと拝めるものではないのです!!!!常に笑顔のお姉さん店員なんてそう簡単に存在するはずがありませんよね。でもディズニーやスタバはお客さんが気分良く過ごせる接客方法を全従業員に教えています。

つまりスタバやディズニーなどの会社は従業員の接客態度を良くするのに莫大な時間やお金をかけているのです。だから、コーヒーを提供するのに必要最低限以上のお金を請求しなければ割りに合わないのです。

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なぜわざわざそんなめんどくさいことをするのでしょう?それは、訪れた人が気持ちよく時間を過ごせる世界感を表現するためです。そのための努力に対して、お客さんは少し多めにお金を払います。

2-2. ブランドの約束2:デザイン

アパレルブランドにとって商品のデザインにある程度一貫性を持たせることが大事なのは誰にでもわかることです。

ルイ・ヴィトンがいきなりナイキみたいなカバンを発売したらそれまでのファンは「は?」と思いますし、逆にナイキがルイ・ヴィトンみたいなカバンを発売してもそれまでのナイキファンは「は?」と思うでしょう。

でもブランドを表現する上で、デザインが重要な役割を果たすのはなにもアパレル業界だけではありません。無形のサービスを提供している会社だってデザインに気を遣います。

お店に置く家具の色や材質が素朴なものなら誰でも入りやすいお店に映りますし、高級感あふれるインテリアのお店は上流階級のイメージに見合っている人にしか入ってもらいたくないという意思表示になります。

ホームページだってブランドの世界感のコミュニケーションを行います。

ホームページを見てみて、「やたらドクロ使ってるなー」と思ったら、それはきっとパンクロックが好きな人に親しまれるブランドなのでしょう。「このホームページは字がやたら大きいなー」と思ったら、もしかしたらご年配の方を歓迎するようなブランドなのかもしれません。

このように、デザインによって呼び込むお客さんのタイプは大きく変わってきます。パンクロックのデザインをテーマにするブランドにふつうのおじいちゃんは寄って来ませんし、下町情緒あふれるデザインをテーマにするブランドに高級住宅街に住むようなセレブは近寄りません。

結果的に、「あのブランドのお店に行けば自分と似たタイプの人がいっぱいいる」といった安心感をお客さんに提供することにつながります。これも一種の、ブランドの約束です。

2-3. ブランドの約束3:人柄

購入した商品に不具合があったり、お店の店員がミスをしたりした際にも、ブランドの世界感がはっきり表れます。

お客さんとトラブルになってしまった時にブランドがどう対応するのかで、そのブランドの「人柄」が見えてきます。

“ブランドの人柄の例”

  • どんな苦情にもとりあえず謝罪して毎回マニュアル通りの補填をする「ことなかれ主義」のブランド。
  • 怒ったり困ったりしてしまったお客さんの笑顔を取り戻すために知恵を振り絞って特別対応も辞さない「思いやりのある」ブランド。
  • ミスをしたら原因をなるべく早く突き止めて、自腹を切って挽回しようとする「しっかりもの」のブランド。
  • 謝罪も対応も補填も何もかも一週間かかるグダグダの「だらしない」ブランド。

いろいろなタイプのブランドがあります。

万が一お客さんである自分が損をするようなことがあったとしても、「このブランドは苦情を入れたお客さんの思いを絶対にほったらかしにしたりはしない」という信頼を持てるブランドなら、すぐに他のブランドに乗り換えたりはしないでしょう。

信頼している友達がごく稀に待ち合わせをすっぽかしたりしても許してあげるのと同じですね。だって、たった一回のポカで、大好きな親友との楽しい時間をもう二度と味わえなくなるのは嫌ですもの。

ブランドの人柄も、ブランドが作り出す世界感の大切な一部なのです。

2-4. ブランドの約束4:居心地

最後に、ブランドはその世界感に共感して、ブランドのイメージに合った振る舞いをするお客さんにはとことん居心地の良い居場所を提供します。そういうお客さんに何度も帰って来てもらったり、また購入したりしてほしいからです。

何をどうすれば、ブランドの世界感を気に入ってくれた人が再び戻って来てくれるのでしょう?

それは、同じ世界感をずーーーっと提供し続けることです。我が家のように、居心地が良いはずの場所がコロコロ世界感を変えていては帰りづらいですよね。

ブランドがお客さんに対して約束していることが「清潔感」なら掃除を1日たりとも怠ってはなりません。約束していることが「気持ちの良い接客」なら、人手が足りないからと言って誰でもかれでも従業員として雇うわけにはいきません。

どの企業もより多くのお金を稼ぎたいわけですが、あまり急いでビジネスを拡大しようとし過ぎると、ブランドの約束をおろそかにしてしまうことがあります。

たとえば、コンビニが新しく揚げ物を提供し出したため、従業員がいつもは掃除に使っている時間をコロッケやから揚げを揚げる作業に取られてしまっているとしましょう。掃除がおろそかになり、お店の清潔感が損なわれていきます。

でも、家で作ろうとすると揚げ物は面倒です。それが簡単に手に入れば便利です。より多くのお客さんを呼び込むにはそういった新商品を加えていくことも大事です。

それまでのブランドの世界感を損なわずに、さらに広い層のお客さんに好かれる要素を足して行くというのは簡単なことではありません。

ブランドを保つには絶妙なバランス感覚が必要になります。ブランドの約束と新しい追加要素の絶妙なバランスを取り続けることでお客さんの居心地の良さにつながります。

企業は「こうすればどうだろう」「でもそうするとマズイ」などと、大切な議論をするのに時間をかけたり、考えることにエネルギーを使ったりしています。




3. ブランドにお金を払う=企業の努力に対してお金を払う

ここまでお伝えした通り、お客さんとの接し方やデザイン、人柄、そして居心地などが作り上げるブランドの世界感をイメージ通りに保つために、企業は様々な努力をしています。

お客さんはなかなか目に見えにくいその努力に対して多めにお金を払っているのです。

だから、支持されているブランドはその努力の分だけ高い価格設定になっています。支持されていること自体が、努力が認められている証拠です(支持されなければその努力は世の中に不必要ということになります)。

“ブランドの世界感に納得してお金を多めに払う例”

平日の朝。ワタシは勤務先の最寄の地下鉄の出口から、オフィスとは反対方向にあるスタバでスターバックスラテを買ってから出勤します。

ある朝、同僚に聞かれました。「コンビニのコーヒーじゃダメなんですか?」と。コンビニのラテは150円。対してスタバのラテはほぼ400円。

その時出た、素直な答えがこれでした。「コンビニにはいつも笑顔のお姉さんがいないからです

ワタシはスタバのコーヒーの味に対して400円も払っているのではありません。味は、「世界一美味しいコーヒー」というわけでは決してありません。

スタバに行けばほぼ確実に笑顔のお姉さんが感じ良く挨拶してくれて、感じ良くコーヒーを作ってくれる。この世界感を常に用意してくれているスターバックスというブランドに対して多めにお金を払っているのです。

多めにお金を払わなければスタバはきっと常に笑顔のお姉さんがいる空間を保てないでしょう。ワタシは、いや、ワタシの勤務地周辺のスタバファンたちは笑顔のお姉さん店員がいる素敵な空間を守るために毎日多めにお金を払いにくるのです!!

ガーディアン・・・!!ワタシたちは選ばれしお姉さんガーディアンなのです!!よく見かける爽やかなお兄さん風のあのお客さんも!!ハゲ頭がチャーミングなあのおっちゃんも!!!キビキビ動くキャリアウーマン風のあの女性も!!!!みんなみんなお姉さんガーディアン・オブ・スターバッk

4. 自分をブランド化する「セルフブランディング」

さて、FacebookなどのSNSを活用してファンを増やしたり、講演などを行なってファンとさらに信頼関係を築いたりする、企業に属さない「個人」が増えています。こういった方の活動をセルフブランディングと言います。

やっていることは企業が行うブランディングと基本的には同じです。自分の考えや仕事、プライベートなどの情報を発信して、それらに興味を持ったり共感した人をファンとして獲得します。

多くのファンを持てば、新たなビジネスを始めたりする時にお客さんや味方になってくれる人が多くいることになり、有利です。いわゆるサラリーマン的な働き方をせずに、普通の人には考えられない額の収入を得たりすることもできます。芸能人みたいですね。

ただ一つ注意点があります。セルフブランディングをする個人と多くの芸能人の違いは、発信すべき内容を自分で決めている、ということです。

芸能人の多くはプロデュースをしてくれる人や会社が支えているので、滅多なことでは発信したことがきっかけで炎上したりしません。

セルフプロデュースして個人としてのブランドを確立するのは決して簡単なことではありません。なぜなら、自分を常に客観的に見なければならないからです。

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4-1. セルフブランディングのリスク

たとえば、インスタグラムに投稿するネイルアートの写真がかわいくて、ファンがたくさんいる女性Aさんがいるとしましょう。

ある日、「とある会社がとある外国企業との取引を打ち切った」とニュースで報道され、それに対してAさんが「私の大好きな国が差別されてる!!ヒドイ(;_;)」などとSNSに書き込んだとしましょう。

本人は単純に本心を語っただけかもしれませんが、見る人によっては怒りを買うような発言に映ります。

  • 「オマエに経営の何がわかる」
  • 「『観光先として好きだから』レベルの問題じゃないし」
  • 「それは差別とは言わない」
  • 「その国の企業=国 って思考回路はどうかしてる」

などと批判されるかもしれません。

 

逆にAさんが「私の大嫌いな国と手を切った!グッジョブ!」などと発信したとしましょう。これもまた、見る人によっては怒りを覚える発言です。

  • 「オマエごときにその企業の良さはわからん」
  • 「日本への経済的影響わかって言ってる?」

などと批判されるかもしれません。
企業がブランディングを行うのと同じで、自分というセルフブランドを保ち、より支持を集めるには倫理感や、世の中に関する幅広い知識、コミュニケーション能力に、絶妙なバランス感覚が必要なのです。

自分の発信内容が誰にどう受け取られるか想像したり、予測したり、批判を受けることを覚悟の上で自分の信念通りに発信しなくてはなりません。失敗すれば、一気にファンを失いかねません。

色々な文化背景や考えを持った人が集まる企業では、内部で相談した上で発信や活動の方針を決めることができます。それでも失敗して炎上することだってあります。

セルフブランディングをするということは、自分の言動を全部一人で客観的に判断するということです。失敗すれば全て自分の責任になりますし、損失は大きいです。

4-2. セルフブランディングの可能性

その難しさやリスクの高さから、セルフブランディングはほとんどの人には務まらない生き方です。でもだからこそ、挑む人が少ないからこそ、チャンスでもあります。

現代はとにかくなんでもあって、モノで溢れている時代です。しかも良いモノがたくさん溢れているし、街もスマホの画面も広告だらけなので、ワタシたちは服や化粧品、家や食べ物も、どう選んでいいのかわからなくなってしまうことがあります。

そんな時、信頼できる人が「これ、使ってみたけどよかったよ」と言ってくれたら、悩まむことなく同じ商品を選ぶことができます。

セルフブランディングに成功するとということは、自分の周りの人だけでなく、ネットなどを通じて不特定多数の人に信頼してもらい、影響力を持つ、ということです。

セルフブランディングをうまくやっていけば、企業に商品を勧めるよう頼まれたり、自分で商品を作って売ることで生計を立てることができる可能性が生まれます。

そこまでの大成功を収めなかったとしても、自分の頭の中を表に出すことは周りから理解されることにつながります。逆に、どういう人間かわからないと信頼のしようがありませんよね。

自分の考えや自分らしさを上手に発信することで(もちろん周りが共感できるような考えやらしさでなければ受け入れられませんが)、会社の中やご近所で信頼されたり尊敬されたりして、仕事や生活が気持ちよくできるようになったりします。

4-3. セルフブランディングは成長につながる

フェイスブックをはじめ、各種メディアで影響力を持ち続ける方たちは、セルフブランディングというリスクを恐れずに、自分らしさを表現しつつも、出過ぎた行為をして社会との関係が崩れないようしっかりバランスを見極めています。

こうした絶妙なバランス感覚を持つためには何が必要なのでしょう?以下に例をあげます。

“セルフブランディング成功に必要なもの”

  • 多種多様な人生経験
  • 他人の意見に耳を傾ける謙虚さ
  • 誤りに気付いた時に学びにつなげる強かさ

自分をブランドとして考え、育てようとすると、自然と上記のことをやっていくことにつながると思います。自分をブランド化するということは、人間としての成長につながるのではないでしょうか。

今度SNSなどで何かを発信する際、自分らしさをうまく表現できているかに加えて、あなたの発信を受け取った人がどう思うかや、その発信が周りとの関係をより良くすることにつながるか、考えてみてはいかがでしょう。

そういったことを考えること自体が、セルフブランディングをしていることになります。

5. まとめ

ブランドとは、ファンとの約束を守ることで作られる世界感です。

ブランディングとは、自分や企業が作り出す世界感により多くの人をより深く巻き込むことです。
特定の人や組織にだけ関係のあることではなく、少し意識するようにすれば周りや世間から信頼を得られる、誰にでも役立つ考え方だと思います。




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