「ウマイ!」と思われる例え話の条件と作り方6つのポイント

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抽象的なこと等、形のないものを人に説明するのは、誰も聞いたこともないブランドの高級時計を見せつけて「コレ、500万するんだZE」と言うようなものです。

ブランドを知っている人にはわかるけど、知らない人には「へーなんかすごそう」と思われて終わりです。

実は世の中にはとても高尚なアイディアを持った人がたくさんいます。でもその多くは高い知性に対して伝える力が伴っていないため、大勢の人に影響を与えられずにいます。

人に上手く「伝える」ためには様々な話法の引き出しの中から相手によって適切なものを使い分ける必要があります。それらの引き出しの一つが、例え話です。

ウマイ例え話には次の利点があります。

  • ・ 小難しい話題に対して聞き手の理解度を上げる
  • ・ 聞き手の興味を引き、聞き続けるモチベーションを保つ

つまりウマイ例え話をするスキルを身につければ、難度の高い考えをより多くの人に広く伝える力がつくということです。

今回はウマイ例え話の定義と作り方を、例を交えてご紹介します。

1. ウマイ例え話の条件

たとえ丸くても黒くても大豆で出来ていて味も豆腐ならそれは豆腐ですよね!これと同じで、ある程度の自由はあるものの、例え話の条件を満たしていなければその話は例え話ではありません。

条件は2つです:

  1. 「例え」がある(豆腐でいうところの「大豆で出来ている」。そこは守ろう!)
  2. 「解説」がある(豆腐でいうところの「味が豆腐」。豆腐を食べて味が全くなかったら・・・怒りますよね!食べる人にとって味は食べ物の受け取り方。聞き手にとって解説は例えの受け取り方です)

あとはなんだってアリです。テーマや長さ、口調や言葉選びは、豆腐でいうところの姿形や色です。そこが変わったところで豆腐のアイデンティティーは変わりません。

それでは次に2つの条件にある「例え」と「解説」それぞれの目的をはっきりさせましょう。

1-1. 「例え」のゴール

ウマイ例え話を作る上で目指すべき「例え」のゴールは、解説なしで伝わる比喩であることです。

え!?解説がないと例え話じゃないとか言っておきながら二言目には矛盾ですか!?とか今思ったでしょう!!わかるんだから!!

では何が言いたいのかというと、解説がいらないくらいわかりやすく、インパクトのある例えを出さなければ人の心に残るようなメッセージを伝えることはできないということです。




突然ですが、以下の3つの愛の告白を見て、その瞬間思うことが何か口に出してみてください。

“これら3つの愛の告白を聞いたその瞬間、何を思いますか?”

  • Aさん:「 好きです。付き合ってください!」
  • Bさん:「 入学式の時に隣に座って目が合った時から毎晩布団に入って平均30分はあなたのことを考えていてあなたのことを考えると関脇以上横綱未満の力士が心臓に張り手をしてきてるみたいにドキドキしてこの状態がもう1年半も続いているくらい好きなので付き合ってください!」
  • C:「 入学式の時からずっと、あなたのことを毎晩考えちゃうくらい好きでした。付き合ってください!」

いかがでしたか?実はあなたがこれら三つの愛の告白に対して示した反応に、「例え」のあるべき姿のヒントが隠れています。

Aさんの告白を見て思ったことは人それぞれだと思います。「好きです」と言われても、「いつから?」「どのくらい?」「君はそもそも、誰?」など、補足、もしくは少し解説が必要ですよね。だって「あなたと今すぐ心中してもいいかな⭐︎ってくらい好きです!」レベルの好きだとしたら重すぎるし、「あなたのことくまモンみたいにマスコット的な意味で好きです⭐︎」レベルだとしたら完全におちょくられてるし・・・

Bさんの告白を見て思ったことはただ一つだと思います。「具体的!!!!!」あまりの具体性に感心してしまって好きとかよりも「あ、相撲好きなんだね」の方に意識が持ってかれてしまいますね。これは解説し過ぎですよね。こんな解説なかった方が良かった!

Cさんは簡潔でわかりやすいですね。入学式の日に目が合ったことは、お互い共通の思い出でしょうし、それ以上言葉はいりません。「毎晩考えちゃう」って相当な真剣さの「好き」ですよね。それ以上言葉はいりません。ワタシは個人的にCさんの告白に胸がキュンというかズギュゥゥゥゥゥゥゥンしたのでCさんと付き合います。

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愛の告白と一緒で、解説がいらないくらいわかりやすい「例え」が一番効果的です。ちょっとモヤっとするけど、あとで解説するからこのテキトーな例えでいいやーと思っていると痛い目に遭います。

では、それでも例え話に必要な「解説」の目的とは何なのでしょう?

1-2. 「解説」のゴール

「解説」のゴールは、話し手と聞き手の意識が合っていることを確認することです。たとえ99.9%確信を持っていたとしても、人間は自分の理解が正しいか不安になるものです。そして、確認したいものです。

だから、たとえCさんに100点満点中2億点の告白をされたとしても、「ぼ、僕でいいの・・・?」などと聞いてしまうものです。やっぱりそこはCさんから改めてちょっとうつむいてからの上目遣いで「・・・はい」と言われたいものです。個人的に。

例え話でいう「解説」は告白をすることで愛が相手に伝わった直後の、この確認作業のようなものです。これにより、後になって「・・・・あれ?この子もしかして僕を男としてじゃなくくまモン的なマスコット系の生物的な何かとして好きなだけなんじゃね・・・?あの時の告白はどういう意味の『好き』だったの・・・?」というような聞き手側の疑心暗鬼を防ぐことができます。

例え話をする時は必ず「例え」と「解説」をセットにするように心がけましょう。そうすることで話す方も聞く方も理解している実感を共有でき、迷いなく話を前に進めることができます。




2. ウマイ「例え」の作り方

ウマイ例え話が「例え」と「解説」の2部構成だということがわかったところで、今度は「例え」部分の具体的な作り方を見ていきましょう。

例として、「歴史や文学といった、一見生活に直接関係ない教養ほど、生きていく上で大切です」というメッセージを伝えたいとします。以下の6つのステップを通して「伝えたいこと」から「例え」に変換する流れを見ていきましょう。

“ウマイ「例え」を作る6つのステップ”

ステップ1: 「伝えたいこと」を名詞が2つ使われる程度まで簡略化する

→ 教養は人生で大切

 

ステップ2: 「伝えたいこと」の根拠をなるべくシンプルにまとめる

→ 常に変化し続ける世の中においては実用的な知識はすぐに実用できなくなってしまい、どんな状況でも応用が利くのは抽象的・本質的な知識、つまり教養。

→ 教養は人生を通して自分を支えてくれる(実用的な知識は役に立たなくなる時が来る)。

 

ステップ3: 2つの名詞の関係性を考え、連想される言葉を洗い出す

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ステップ4: 2つの名詞の関係性を文にし、名詞を記号に置き換える

→ 教養は人生で活用するもの。人生は教養を活用する舞台。教養は人生が変化しても役に立つ。

→ ◯は△で活用するもの。△は◯を活用する舞台。◯は△が変化しても役に立つ。

 

ステップ5: 記号の箇所に当てはめても違和感のない別の名詞を探す

基礎体力スポーツで活用するもの。スポーツ基礎体力を活用する舞台。基礎体力スポーツが変化しても役に立つ。

 

ステップ6: 4つの名詞の関係性をなるべく簡潔な一文にまとめる

→ 人生における教養は、スポーツにおける基礎体力です。

 

以上の流れで例えを作ります。ここまで来れば、「人生における実用的な知識はサッカーで言うところのルールやテクニック。サッカーを辞めて野球を始めたとしたら、サッカーのテクニックはあまり役に立たなくなる。同じように、人生の中で転職したり世の中の技術が発展したりすると、それまで持っていた実用的な知識はあまり役に立たなくなる」といったようにあらゆる共通点が見えてきます。

まとめると、下の図のように、使う名詞同士の関係性の共通点を見つけるとウマイ例えが出来上がります。

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2-1. 使う名詞は聞き手に身近であることが大原則

「人生における教養は、日本料理におけるダシ作りです」「人生における教養は、携帯電話におけるSIMカードです」など色々な例えが思いつくかもしれませんが、これらはあまり万能的な例えではありません。

なぜなら、万人が日本料理を作るわけではないのでダシが大事だということを知っている前提で話されても困る人もいます。携帯電話を持っていてもSIMカードの存在や役割を知っている人が全てではありません。聞き手をさらに混乱させるリスクは回避したいですよね。

例えに使う名詞を選択する時は、ほぼ誰でも通る道である幼少期や学生時代、家庭や生活の中で触れるありふれた名詞を選ぶのが一番確実です。

2-2. 聞き手の文化背景によって変わるベストアンサー

ありふれた名詞を選択することが確実であるとしましたが、それは、様々な層の聞き手が想定される場合の話です。聞き手の層が特定できるのなら、その層に最も親しみのある名詞を選ぶことで、心を打つことができます。

たとえば、教養と人生の関係性を特定の層に合わせた例えで表現してみましょう。

“聞き手がドラゴ〇ボール世代の男性だった場合”

人生における教養は、ドラゴンボー〇の世界で言うところの戦闘力です。あればあるほど有利です。

戦闘力が極端に低いヤ〇チャが狼牙風風拳などという名前だけ一丁前の技をフ〇ーザに対して放ったところでダメージはチリほども無いのと同じで、教養をまだ身につけていないのに起業するなど無謀な挑戦をすると痛い目を見ます。

どんなにカッコイイ技を編み出したとしても、その技を放つZ戦士の戦闘力が低くては意味がありませんよね?ドラゴ◯ボールの世界で言う技は、人生で言うところの、「ワードやエクセルが使えます」的な実用的なスキルです。言葉を選ばずにぶっちゃけてしまえば頭悪い人がいくらワードに精通していてもいい文章は書けません

では教養はどのように身につければいいのでしょう?それはドラ〇ンボールの世界と同じで、修行しかありません。悟空がもし一度も修行せずに大人になったとしたら、フリー〇に勝てたでしょうか?間違いなく消し飛ばされますよね。人生においての修業とは、自分の身の丈より少し高い課題に挑み続けることです。ちょっと難しい仕事を引き受けたり、ちょっと難しい本を読んだり、自分のコミュニティーのちょっと外に学びを求め続ければ、あなたは教養という名の戦闘力を上げていることになります。

ドラゴ〇ボールを見たことも聞いたこともない人は「はぁ?」と思うでしょうが、ド〇ゴンボールファンからは高い納得度が得られるはずです。このように、聞き手が誰であるかによって例えで使用する名詞を使い分けることができればベストです。




3. ウマイ「解説」の作り方

次はウマイ「解説」部分の作り方を見て行きましょう。解説の役割は話し手と聞き手の意識合わせです。

どんなにウマイ例えを出したとしても、自分の解釈が聞き手全員の解釈と100%一致するとは限りません。自分はいつもトンカツにソースをかけるからって、地球上の人間全てがソースで食べるだろうとたかをくくるのは危険です。トンカツの食べ方が自由なように、例えの解釈も自由です。

だから、醤油やマヨネーズをつけるなど想定外の食べ方をしてもらいたくない場合は、料理を振る舞う時に「私はソースで食べてもらうのを想定してこのトンカツを作りました」と、ちゃんと意識合わせすることが大事ですよね。それと同じで、例えを出したらきちんと「私はこういう意図で例えを出しました」と解説を入れて、話し手の意図と聞き手の解釈をきちんと一致させましょう。

3-1. パラレル話法

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ここまで例えと解説をちょこちょこ出していますが、いくつかの解説部分同士にある共通点があることにお気づきしょうか?

実は「伝えたいこと」と「例え」を比べる際に、パラレル話法(と今名付けました)を用いています。どういうことかと言うと、共通点がよりわかりやすいように、「伝えたいこと」を表す文と「例え」を表す文の文構造をなるべく同じにしています。

“パラレル話法の例”

下線の部分は意図的に文構造を似せています。

  • 食べる人にとって味は食べ物の受け取り方。聞き手にとって解説は例えの受け取り方です。
  • サッカーを辞めて野球を始めたとしたら、サッカーのテクニックはあまり役に立たなくなる。同じように、人生の中で転職したり世の中の技術が発展したりすると、それまで持っていた実用的な知識はあまり役に立たなくなる
  • 私はソースで食べてもらうのを想定してこのトンカツを作りました私はこういう意図で例えを出しました

解説部分のコツはこれくらいです。あくまで例えの意図をちゃんと伝えるための確認作業みたいなものなので、なるべく簡潔にするのが効果的です。




3-2. 解説部分は面白おかしく

どんなに硬い内容の話をしていたとしても、例え話をすることにより、聞き手に「息抜き」のような間を与えることができます。せっかくの息抜きですから、楽しい時間にしたいですよね。

「例え」部分は覚えやすさやキャッチーさを重視するためあまり柔軟性はありませんが、「解説」部分ではかなりの自由度があります。ユーモアを挟むならこの解説部分です。

笑いは一種の成功体験です。なぜなら聞き手にとって、笑ったということは話し手の話の内容を理解できたということだからです。どんなに難しい内容の話でも、例え話の時だけでも聞き手が笑うことができれば話の先を聞くためのモチベーションが補充されます。

聞き手の理解度と聴き入るモチベーションが同時にあげられるなんて、例え話を使わない手はないですね。

 

いかがでしたか?ウマイ例え話を活用するイメージはできましたか?もし即興で例え話ができるようになりたいのなら、結局は練習あるのみです。ヤ◯チャがかめはめ波を撃てない理由がわかりますか?それはヤムチ◯がかめはめ波を練習したことがないからです

あなたは将来、◯ムチャで終わりたいですか?それとも、悟空として生きていきたいですか?




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